日刊アニログ

結城友奈は勇者である #01「乙女の真心」

みんなのためになることを勇んでやる。
それが勇者部！

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一般的に勇者というとファンタジー的な世界観を思い浮かべるものだけど、本作は現代日本を基調とした世界観がベースにあって最初に日常系の世界観を意識付けられる。友奈たちが所属する『勇者部』も風を除くメンバーにとっては、学校の部活動でありその実態は便利屋とか何でも屋といった方が相応しい活動内容であった。

大赦なる機関に勇者としての適性を認められた候補生として集められていた勇者部のメンバーが、『樹海化警報』を機に神樹の結界内に閉じ込められたことで日常から非日常世界へ切り替わるのと同時に、日常系作品の体からファンタジー作品への切り替えになっているのが面白い。

今回を見た限りでは、日常部分とファンタジー部分は明確に切り離されていてそれぞれが独立しており、それは『勇者部』としての活動と『勇者』としての活動にも言えるのではないかと。今後は勇者部として活動を行う友奈たちの日常パートと、勇者として神樹を防衛する戦闘パートの二つを並行して描いていくのかなと思いました。

勇者と銘打ってはいるものの初回を見た感じでは、いわゆる「魔法少女作品」という認識で見た方が割とすんなり受け入れられるのではないかと感じる。もちろん職業的な勇者とは別に本作では「勇ましい者」を意味しての勇者でもあるので、魔法少女とニュアンスは異なるとも思いますけどね。

主役で勇者ともなれば武器には剣というイメージがどうしても付きまといがちなんですが、勇者に変身した友奈の戦闘スタイルは格闘スキルを駆使した物理攻撃が基本となりそうで虚を突かれた部分。風は大剣を使用していたけど美森と樹のメイン武装がどのようなものかも気になる。戦闘面にどれくらい重きを置くかは今後次第だがその点も楽しみにしていきたい。

また友奈以外のメインキャラには初回から影の部分が見え隠れしていて中々に深く重い人間ドラマ的な要素もあるのかなと思える。美森が自分のことを苗字で呼んで欲しいと頼む理由は中の人と混同しちゃうから、なんて理由ではないですよね。犬吠埼姉妹に関しては姉の風が大社から派遣された人物、また両親がいないことからもより複雑な人間関係が示唆されているがどうなるか。この部分も今後気にして視聴していきたい。

何にしても勇者部として活動する日常系的な要素と、勇者として戦うファンタジー的な要素。
この二つの要素を楽しんでいけたらいいなと思った第1話でした。


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