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異能バトルは日常系のなかで 第3話「例え能力の限界値を把握するためでも越えちゃいけない一線は存在する」

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異能バトルは日常系のなかで #03「『邂逅』ランデブーポイント」

この出会いは偶然なのか、あるいは必然なのか。
厨二病を患ってる人物の方が現実的な面で有能なのが今作らしい。
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異能を手にした寿来たちの日常は今回も変わることなく平穏そのものであり、彼らが異能を行使したのは文芸部レクリエーションにおけるテニスだけ。しかし異能を手にした文芸部メンバーがこれまでと変わらず日常を謳歌出来ていたのは、メンバー間で越えちゃいけない一線を定めそれを遵守しているからでもあった。また意識的か無意識的かは置いておくとして、力の危険性を直感した寿来が彼女たちの重責の半分を担ってくれていたことも大きいのだろう。

異能を手にした者が考えるのは、その力で何をどこまで出来るのかってことだと思うのです。悪用するしないは別として純粋に力の限界を見極めたい、全容を把握したいという欲求は自然と生じてしまうもの。しかしその過程で本当に越えちゃいけないラインを越えてしまったらもう元には戻れなくなることもあって、それが可能だと知ってしまった場合、精神の均衡が保てなくなるという彩弓の話も最であった。

灯代の『永遠』にしろ鳩子の『五帝』にしても使い方次第では恐ろしいことこの上ない力であるが、それは理性である程度自制できる類の力でもある。しかし彩弓の『原始』と千冬の『創造』は、「生命」に直結する力でその限界値を知ってしまった場合、理性で抑制出来ない危険性を多分に孕んでいる。特に幼い千冬にとっては、今後の人格形成に多大な影響を及ぼしかねない程の危険な類の能力でもある。

寿来の周囲に対する思慮深さと配慮に関しては、前回の感想でも触れたところであるが、今回の話でその点が更に深く印象付けられた。直感的にその能力の性質の危険性を察知し、制約を課し自身が半分を背負うことで彼女たちが負うべき精神的負担を軽減させていた。寿来が直感的にそれが良くないことと察し、動くことは鳩子の過去話からも汲み取れることであり、厨二病全開でありながら彼の周りに人が集まり慕われる理由付けにもなっている。

寿来に感謝の意を示し慕っている文芸部メンバーの姿を描く一方で、彼の厨二病に関しては理解できない文芸部メンバーとは対照的に、寿来と同類であり厨二方面の理解者たる桐生一を出すタイミングが絶妙。厨二病の根源に対する一の解釈は、寿来よりも深いところを見てるなと思わせる一方で、生活費を催促し飲食代を後輩にちゃっかり支払わせる軽さのギャップで、一のキャラクター像をぼかし、彼の真意を読ませないようにしていたようにも見えた。

灯代との兄妹関係も判明し、灯代が文芸部メンバーの中で唯一寿来の厨二トークに付いていける理由も納得出来た。最初のきっかけこそ兄や寿来の影響が大きかったと思いますが、今では灯代自身が厨二思想に染まってきている節はありますけどね。灯代の反応からあの二つ名を考えたの一じゃなくて灯代自身な感じを受けましたし。

ただ寿来や灯代が教えていないはずなのに彼らの能力名を把握していたことや、第1話終盤の様子からすると、一は突如顕現した『異能』に関して寿来たちの知らない何かを知っている節はある。1年前に突如大学を中退し家を出たことは異能と関係があるのか。力の顕現から半年以上が経った今になって寿来たちに接触してきた真意はどこにあるのか。

核心に迫ることが多数あったような気もするが、実は大した理由なんてないよーということがあり得るのが、本作のスタンスでもあるだけに今後の展開が楽しみでならない。

しかしあれだね。寿来にしても一にしても静夢にしても基本スペックは高いのに揃って残念系イケメンなのが如何ともしがたい。全てにおいて完璧よりも残念な部分がある方が魅力的に映るというあれだろうか。世の中ままならないものである。


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スポーツに打ち込む健康的な美少女は何故こうも魅力的に映るのでしょうか。素晴らしいね。
しかし見せること前提のアンスコだろうと何だろうと直視されれば恥ずかしいですよねぇ。
直視じゃなくてチラ見するのが紳士の嗜みなんじゃないかな、かな?
パンツじゃないから恥ずかしくない…わけねーだろ!という至って常識的な突っ込み。

■言及リンク
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