デンキ街の本屋さん #04「キングオブPOP/chocolate panic」己を知り敵を知れば百戦危うからず。
趣味にしても恋愛にしても全ては見極めるところから。




一口に好きと言ってもその意味するところは実に多岐に渡り、多様な場面で用いられる言葉でもあるが、共通して言えることは「好き」という感情は人を突き動かす大きな原動力になるということでしょうか。それが趣味であったとしても恋愛であったとしても好きだからこそその分野に関して突き詰められるし、その情熱が他者へ伝わるほどに大きなものになるのだと。店員一人一棚の推しマンコーナーのエピソードにしろチョコレートを巡るあれこれにしろ言いたかったことはそれではなかったのかと思うわけです。
店員それぞれがお勧めの漫画を一棚使って宣伝するキングオブPOPでは、漫画のジャンルにしても本の積み方にしてもそれぞれの個性が出ていて面白い。自分にとって好きなジャンルだからどこまでも凝ったものを作れるし、先生やソムリエ、腐ガールに関しては紹介する本のジャンルに留まらずコーナーに各メンバーの好きなことが反映されていた。各々が好きなことだから成せる業でもあり、そこに込められた情熱があるからこそ他者へ訴えかける何かを秘めると思うのです。
チョコレートパニックにしても普段女子力が低いことを気に留める様子を然程見せない先生があそこまで取り乱し、腐ガールに至っては人気者であることにも焦りを感じたのかソムリエの家に押しかける程に積極的に動いた。趣味方面に関しての「好き」も強い情熱と行動力の源になると思うが、恋愛方面に関しての「好き」は、時にそれを更に上回るほどの情熱と行動力を与える。まこと人の「好き」から生じる様々な衝動には際限がなく、無限大であるなと思わされた今回のお話でありました。
それにしても両エピソードにおいて、部下の行動をきちんと把握し、さり気なく手助けしてあげていたカントクの立ち回りはやはりお見事としか言いようがない。普段は軽いノリが多いけど、要所要所でこうやって締めるから皆に慕われているのだというのは、前回も感じたことであるけど改めてそう思わされた。自分はこの手のキャラが大好きなんだなと再認識させてくれました。



良い感じの組み合わせが複数存在している「うまのほね」店員の関係だけど、とりわけ特別なのはやっぱり腐ガールとソムリエの二人ですよね。見た目のギャップも相まって危険な関係に見えるというのは、2話の感想でも書いたのだけどその危険要素は随所に散見された。
ソムリエの大人気ぶりに焦って家まで押しかけた腐ガールも、傍から見たら大柄な男が幼女を連れ込んだようにしか見えないし。腐ガールがチョコの代わりに渡した本の内容も本当に意味深どころ直球すぎてあれはあれで気持ちが伝わったと言ってもいいのだろうか。ちょっぴり変わった二人の関係らしく渡した物も普通とは少し変わっていたソムリエと腐ガールの二人なのでした。
それにしてもソムリエが帰宅途中に通った道も中々にアレでしたけど事もなげに付いていった腐ガールも大したものだなとね。この辺はパンデミックを常に想定して日常生活を送っている腐ガールの身体能力の高さが表れたところなのかもしれないけど。
しかしロープを使ってはいたけど崖を登っていたしこれって実質アイカツ…(ry。
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