デンキ街の本屋さん #06「宿はなし/Secret Paradise」女子力が低くても良いじゃない!
では済ませられない案件も世の中にはあるのです。




これまでも度々女子力の低さを指摘されながら、言うほどその酷さを感じなかった先生に焦点を当て徹底的にその部分を弄り倒した回であった。締切に追われ連日徹夜の作業は以前のエピソードでもやっていたが、今回はその作業をしていた舞台が先生の自宅ではなくうまのほね店舗に泊まり込みで行っていたことが大きく異なり重要な部分。全てを余すところなくカントクに暴かれた先生は哀れであるが、傍から見ている分には面白いと感じるのと同時にもうやめてあげてくれと同情しちゃうから複雑でもある。
前半パートでは普通に働き仲間とピンチを乗り切る様を描きつつ、後半パートで仲間と合流する前に舞台裏で実は先生が何をやっていたのかを明るみに出す構成が見事。全員の協力で原稿が完成した感動の余韻に浸らせる間もなく、漫画制作の舞台裏はかくも過酷であり様々なものを捨て去った上に完成していたのだと実感させられる。
今どきの若い娘ならこれくらい普通にいるのかなと思う一方で、自宅ではなく一応職場に寝泊まりしてる上での先生の数々の行動が酷さに更に拍車を掛ける。その酷さと言ったら同性のひおたんやつぐみんすらドン引きさせるレベルのものであり、これまでに周囲が先生の女子力の低さを指摘し本人もその酷さに自覚を持っている理由に納得がいった。元の素材が悪くないからそれほど酷くは映らないかもしれないが、現実的な観点から今回を振り返るとその凄惨さは推して知るべし。
ひおたんやつぐみんをして今すぐにでも改善が必要と思わせる先生の女子力の低さであるが、本人もそのことを自覚し何とかしたいと考えている節があるからまだ救いはある。恋をすれば女の子は変わるなんて良く言われたりしますが、今回も先生が海雄を意識した上で自身の女子力の低さを嘆く様子が見受けられたのが印象的であった。作業のため共に寝泊まりしていた時に感じていたことであり、海雄の存在が改善のキッカケとなるなら言うことはない。
海雄と先生の疑似的な共同生活を描いた上で、女子力の低さを指摘される先生の行動の真相に迫る良い回であったと思う。海雄の献身っぷりは以前と同様に今回も存分に発揮されていたし、赤ちゃんモードに突入した先生をひおたん抜きで対処してみせた。最悪先生が今のままでも海雄が支えて行けば問題なんか何もないさ~。改めて二人の相性の良さを見せられた回でもあったと思うし、もうこの二人は早くくっ付いちゃえばいいんじゃないかな、かな!
今のままの駄目な先生も個人的には好きなので変わらなくても構わないのでうす。
どっちに転んだとしても自分にとっては得しかない。やったね。

暴かれた真相は予想を遥かに超えていたことは事実である。知らなければ幸せなことがここにもあった。
一人だとついつい気を緩めちゃうよねと思う一方で越えちゃいけない一線と言うのもあると思うんだ。
我が道を突き進んだ先生の女子力は総合値4432と相成りました。
海雄にこの姿を見られなかったことが先生にとって唯一の救いだったのではないだろうか。南無。
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