結城友奈は勇者である #06「明日に期待して」未来への志向を見出そうとする中で見え隠れする不安要素。
本当の意味で平穏な日常が訪れる日はまだまだ先になりそうだ。




敵であるバーテックスを全て撃破して手に入れた平穏な日常。しかし激しい戦闘の爪痕は確実に残っていてそれは破壊された一部の街並みであったり勇者部メンバーの身体を蝕んだりと様々な形となって表れた。特に満開を行ったことによる後遺症の影響は著しく視聴者としてはどうしたって今後に対する不安要素となって圧し掛かってくるところである。
勇者として覚醒した際にも事前に全容を教えていなかったことからして大赦の動きに全幅の信頼を寄せることは出来ないが、未だ実態がおぼろげで掴みどころが全くないこともその印象に拍車を掛ける。今回の後遺症にしても全く把握していなかった。満開との関連性は調査中という回答がどうにも胡散臭く映ってしまう。
勇者システムを搭載したスマホを早急に回収したのも、普通であればデータ採取のためと思うところだが、まるでそのまま所持されていては困るとでも言わんばかりの手際の良さ。早くも「次」を見越して動き出している感じすら受けて後遺症とは別に不安要素の一つとして自分が感じた部分でもあった。
後遺症に関しては満開を行った4人にそれぞれ別の症状が表れていた点が気になるところ。お菓子が大好きな友奈は味覚を、友奈との会話や触れ合いを大切にする美森は聴覚。妹を始め勇者部の面々を見守る立場にいる風は視力を、そして歌に自身の将来性を見出した樹は声帯に異常が起きた。症状が出た患部がそれぞれの「生き甲斐」をピンポイントで奪っていってるようにも映り、不安は加速する一方である。
ただこれまでと同様に平穏な日常の中に不安要素を含ませつつ、戦闘の為にのみ生きてきた夏凛の存在意義と勇者部のこれからの在り方について触れることで、未来への志向を感じ取れるようになっているのは上手い。前述の不安要素と併せて全体として崩れそうで崩れない絶妙なバランスを保っていて、結果としていい緊張感を生み出しているなと感じます。
全体的に穿った見方になってしまってるのは良くないと思いつつ、不幸な展開を予感させる要素を散りばめているのも致し方なかろうとね。こういう反応をするのも全て制作側の予想範囲というか思惑通りなんだろうなと最近では思うのですよ。
最後のシーンで友奈が発した「時間はいくらでもある」という台詞は、どう考えてもフラグのようにしか見えないが、ここまで来ると逆に額面通りに受け取ってしまってもいいのかもしれない。相変わらず不安要素は尽きないが、しかし今はこの平穏な時間を純粋に楽しんでいけたらそれでいいと思う。今作に関しては本当に最後の最後まで制作側の掌の上で踊らされ続けるんだろうなぁ。


打算も何もなく思ったことは直球でぶつける。押しの強い友奈の攻めに対して思わず陥落してしまった夏凜さん可愛い。任務を介さず己の意志で勇者部に溶け込む夏凜の姿は是非とも見たいが、それすらも盛大な前フリに思えてしまうのはいかんですね。
おそらく風以上に大赦の実情を知っている彼女が、勇者部の面々と仲良くなればなるほど、有事の際の衝撃は大きなものになっていく。丁度物語も折り返し地点だが、後半は夏凜がキーパーソンになるのかもしれませんね。後遺症が生じるのを覚悟で満開する予感しかしない…。
頑張れ夏凜、負けるな夏凜!サプリメント少女にぼっしーの見せ場はこれからだ!
個人的に大好きなキャラだけに任務から離れた夏凜が年相応の反応を示す姿も楽しみなのです。
やっぱり最後はみんな揃ってのハッピーエンド。それを期待するのは変わらない。
■言及リンク
http://arpus.blog121.fc2.com/blog-entry-2812.html
にほんブログ村
- 関連記事
-