デンキ街の本屋さん #09「Koijanaino/やあ、調子はどうだい/雪の降る夜」独り身で辛い時も同士がいれば怖くはない!
色々と世知辛い季節の到来である。




風邪でダウンしたひおたんを看病しようということで、期せずして二人きりで一夜を共にすることになったカントクとひおたんの内面が交錯した回。病気で絶不調の時って大人であっても心細くなってしまうものなのよね。でもひおたんが気丈に振る舞って隙らしい隙を見せないように頑張っていたのは印象的だった。
気になっている人に無防備な自分を見られたくないという気持ちが如何にも年頃の女の子らしくいじらしい。
最後は無理が祟ってダウンしてしまいましたが。
ひおたんの性格や今作の作風からいって急速に二人の仲が進展してもおかしくなさそうな展開に思えるけど、カントクとひおたんの関係は特に気を遣って描かれているよなぁと。普段は無防備故に茶化してからかうカントクの行動が、ひおたんにとっては本気なのかそうでないのか判断しかねる態度に映ってしまうのが如何ともしがたいですね。
ひおたんがカントクのことを憎からず思っていることは傍目からしたら一目瞭然だけど本人的には自信を持って確信できない。だからカントクの偽らざる本音にグラッと揺らいでしまうわけで。もう本当にもどかしいけど、こういう関係も傍から見てる分にはニヤニヤ出来るのでこれはこれで良いのか。もどかしいけどね!
カントクからしたら気になるあの子がダウンしたとあれば放っておけないもの。男の心情としては好きな子には頼って欲しいよね。甲斐甲斐しく世話を焼く中で、自分を頼ってくれないひおたんに対し、やるせなさを覗かせたカントクの姿も印象的。
非常時だからこそ見せる普段とは違った姿。普段は言えないことでも病気で臥せっているひおたんに対してだから言えたのかもしれない。そこから発したカントクの言葉と、それに対するひおたんの反応。二人の心の機微の描き方が本当に素晴らしかったと思う。願わくばこの二人には幸せになって欲しいけどね。でもつもりんのことを考えるとちょっと複雑な思いもあるなぁ。
しかし意外と言ったら失礼かもしれないが、ひおたんは病気でダウンしたくらいで心を弱らせるほど簡単な子じゃなかった。あれだけ女子力の高いカントクに甲斐甲斐しく世話を焼かれたら速攻で堕ちてもおかしくないだろうに。一見すればゆるふわなイメージだが、その実は身持ちが堅い女の子。それがひおたんなのかもしれない。
またカントクが女子力の高いところを見せれば見せる程、対照的に先生が可哀想になってくるのう。つもりんですらちょっと匙を投げた感じするもの。でもありのままの先生が自分は好きだ。大丈夫、海雄ならきっと受け入れてくれるさ。
病気の時の独り身も辛いけど、イベント時の独り身も辛いものあるよね…。今回はそういう意味合いのエピソードで繋げたのだろうか。しかし同好の士がこれだけいれば怖くはないだろう。エロ本Gメンさんも聖夜の夜には優しくなる。でも今作に限らず今後1か月くらいは、このネタ投入するアニメ漫画が増えるのも事実なのよね…。二次元にすら逃避が許されないってどんだけ~。
地味にひおたんお姉さんが初登場だったけど今後出番あるのかな。
先生を散々振り回したアレの持ち主のご尊顔を拝める日が来ると良いのう。


非常事態だし鍵が開いてないなら蹴り破る。普段のカントクならもう少し冷静に判断して常識的に行動したと思うけど、これは倒れていたのがひおたんだったからこその過激な行動なのかなと思わされた。他の人だったらドアを蹴破るまではしなかったんじゃないかなと。
冷静だったらドア蹴破ったらひおたんに当たるって直ぐに思い当りそうなものだし。
普段は冷静なカントクが、相当焦っていたであろうことが窺えるこのシーンが今回一番印象に残った。
にほんブログ村
- 関連記事
-