日刊アニログ

天体のメソッド #10「願いの行方」

みんなの願いは他でもないノエル自身の願いに。
最終的に乃々香たちが選ぶ道は果たして…。

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最初の願いは至ってささやかなもの。いつまでもみんながニッコリで一緒にいられればそれでいい。乃々香の最初の願いが明かされ、その願いの向きは今や全員同じなのに再びバラバラになってしまうことが苦しくもどかしい。

真相を知った以上、自分が身を引き願いが成就されなければノエルは無事なままでいられると考える気持ちも分からなくもない。しかしこれでは何も生み出されることはなく、結果的としてノエルを失うのと同じくらいの不幸な状況に陥ってしまっているとも言える。

ノエルを助ける。みんなも一緒にいつまでもニッコリ。しかしどちらかを選べばもう一方は成立しない現状。この矛盾する二つの項目を両立させるための方策が、今作におけるメソッドの意味合いなのかなと思ったり思わなかったり。乃々香がみんなと仲直りしていく行程や方策を指していたのかなとも思うのだけど。

状況的には振り出しに戻ってしまったが、最初と異なるのは「みんな」の中にノエルの存在が含まれることであろうか。故にこじれてしまっている。最初は円盤のシステムとして、己の存在意義として乃々香達の願いを叶えようとしていたノエルだが、今やその「願い」はノエル自身の願いにもなった。

ノエルの「願い」を叶えることが、他でもない彼女自身の幸せになると全員が気づけたのなら。
今の状況に光が差すのかもしれませんね。

結果としてそれは当初の5人の願いが成就することに繋がる。ノエルの願いが叶い乃々香たちの当初の願いは叶う。その場合は最終的にノエルは居ないが、全員が「幸せ」になるにはこの道しかないような気がする。少なくとも自分の乏しい発想力では（笑）

あちらを立てればこちらが立たず。現状はどちらか一方の道を選ぶしかないように思えるが、果たして両方を取って全員がニッコリ笑って一緒に居られる結末を迎える。そんな都合の良い道はあるのだろうか。それとも乃々香たちが決断を下し、いずれかの道を選択することを選ぶのか。

八方塞なこの状況を打開するために彼女たちが選ぶ解決の方策、「メソッド」が如何なものになるのか。
最後まで見届けたいと思う。


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