繰繰れ!コックリさん #11「大人ドロップアウトでコスプレイ!」多くの人が一度は夢に思い描く幼児退行現象。
仮に実現したとしても悪用は厳禁なのです。




これまでも色々とお約束なネタをやってきたコックリさんだけどロリショタ化、もとい各キャラの幼児退行化はまだやっていなかった。そうだ、まだこれがあったじゃないか!物の怪なのでやろうと思えばいつでも変化出来るという思い込みの不意を突かれた気分。普段のアニマル化や女性化した時とはまたベクトルが異なっていて趣がある。
日頃から気苦労の絶えない自分へのご褒美として用意した若返りの落ち水を、狗神と信楽が勝手に飲んで結果的に自分の首を絞めることになるコックリさんの何と哀れなことか。当初の若返りのためではなく、育児疲れで自暴自棄になり現実逃避のために幼児退行へと走るコックリさんが如何にも「らしい」なと。幼児退行する順番と話の流れが各キャラの性格を非常に良く反映したもので見ていて心地が良い。
見た目は子供、頭脳は大人という某名探偵もビックリの展開。しかし見た目がいくら可愛くなってもやることはゲスな大人の思考そのものだから酷いギャップだよねぇ。その分、思考まで退行したコックリさんには癒されたけど。何より悔しいのは幼児化の特権を満喫しようとする信楽おじさんの考えに共感してしまう自分の思考なんだ。年を取って汚れてしまったい…。純粋なままでいたかったー。
強制力を伴う幼児化で市松家における各キャラの関係性に変化が生じ、結果的に普段は最年少のこひなが最年長者的な立場に置かれたことが今回のミソではないかなと。狗神、信楽と異なり脳内まで幼児退行し自分のことまで忘れてしまったコックリさんを見たこひなの行動が印象的。1話の時と同じく、こひなにとってコックリさんはやっぱり特別で居なくてはならない存在になっていることが感じられて良い。
それだけにまたしても良い話だなーで終われそうなのに、もう一度ひっくり返してキッチリオチを付けるところは流石のコックリさんである。ゴスロリ風メイド服に身をやつしたコックリさんが、元に戻った自分の姿を見て正気に返るというオチは、8話の女性化が元に戻った温泉旅行回に通ずるものがある。
しかし自分の意思がそこに介在していたか否かが、あの時とは決定的に異なる点ではないかなと思うのです。雰囲気に流されたとはいえ、あの時のコックリさんは間違いなく自分の意思でああなったわけで。今回はタマに無理やり着せられた面もあるから若干可哀想でもある。元々は自分へのご褒美だったのにね。大人だろうと子供だろうと狗神と信楽に振り回されることに変わりはないコックリさんなのでした。
何より落ち水が偽物だったこともあって直ぐに戻れたのは不幸中の幸い…だったのだろうか。
本物だったら時間の経過でしか戻る術がなかったと考えると恐ろしいかもしれない。
今回は結果的に良い方向に話が転がったけど、お高い買い物をする時は慎重にね!
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