結城友奈は勇者である #11「情熱」全ては友達を助けるために!
大赦の勇者ではなく勇者部の勇者として。




勇者部の他のメンバー全員が満開し、夏凜が一人だけ取り残された時から、いつかこうなる日が来ると覚悟はしていた。予想以上に激しく熱い夏凜の見せ場に盛り上がるのと同時に、友情を向ける相手の一人が満開を使わざるを得ない事態を引き起こしてしまうとは何たる皮肉か。今回は純粋な大赦育ちの勇者である夏凜だからこそ、意義のある見せ場が多かったように感じます。
世界の真実を知り、親友である東郷さんが敵対行動を取ったことで、今まで表向きは不動の姿勢を貫いていた友奈の感情に初めて揺らぎが生じた。その心の動揺は勇者システムが使用不可になる程に大きなものであったが、友奈としては世界の真実よりも凶行に走った東郷さんを目の当たりにしたショックの方が大きかったのだろうと思う。
そして親友がそこまで追い込まれていたことに気づけなかったことで、友達としての在り方に疑問を呈した友奈を叱咤激励する役目を夏凜が担ったことが感慨深い。
同時に世界の真実を知った二人だけど友奈以上に夏凜が受けたショックって大きかったと思う。大赦こそが正しく絶対の存在であると信じて疑わなかった夏凜にとって、この真実はそれまでの夏凜の全てを否定しているに等しい。自身の根幹が揺らいでもおかしくない中で、それでも夏凜が立ち止まらなかったのは勇者部の面々と触れ合う中で形成された新たな三好夏凜があったからに他ならない。
馴れ合いなど不要、友達など不必要と誰よりも主張していた夏凜が、友情の尊さを唱え続けてきた友奈に対し、友情の何たるかを説くとは誰が予想出来ただろうか。大赦の勇者夏凜ではなく、勇者部の勇者にぼっしー。友奈を筆頭に勇者部のメンバーと触れ合う中で新たに生まれた人物像の夏凛だからこそ全うできる役目。友達のために己の身が犠牲になることを覚悟の上で動いた夏凜の何と格好良いことだろうか。
夏凜の連続満開シーンは本当に圧巻だったけど、それだけに満開が解除され散華の影響が出る度に早く終わってくれと思わずにはいられなかった。友奈を奮い立たせたのが勇者部で形作られた新しい人生観を得た夏凜だっただけに、散華で記憶が奪われることを危惧したけど、その最悪の状況を避けられたのは不幸中の幸いなのだろうか。
都合4度の満開で一気に他の誰よりも供物を捧げた夏凜の姿は本当に痛々しい。奪われたのは右腕、視力、聴力、両足だろうか。夏凜の活躍と見せ場を待ち望んでいたのに、いざその時が来たら待ち受けていた運命はこれ。分かっていても辛い。しかし友情を否定していた夏凜が、奇しくも切れかけた友奈と東郷さんの友情の繋ぎ役になっていることが印象深い。今回の夏凜の行動は彼女が度々発言していた理想の勇者像そのもの。見事にそれを体現したと言えるのかもしれない。
強くなったという点では樹も同様だった。打ちひしがれる姉を横目に、その前に立って孤軍奮闘する様はかつての樹の願いの体現。いや、それ以上のものかもしれない。勇者部の活動を通して強くなり人間的に成長を果たしたのは全員に共通して言えること。夏凜と樹はその成長っぷりを如何なく発揮して見せてくれた。となれば最後にそれを見せるのは主人公の友奈を置いて他にはおるまいて。
犬吠埼姉妹の覚悟をもってしても止められなかった東郷さんの狂気を友奈は止めることが出来るのか。夏凜の犠牲を無駄にしないためにもここは絶対に引き下がるわけにはいかないところ。親友同士のぶつかり合いの果てに待ち受けるのは世界の破滅か救済か。ここまで来たらもう多くを語る必要もないだろう。あとは最後まで見届けるのみである。
次回予告を見ても凄く嫌な予感しかしないけど…。それでもね!
最後の最後で奇跡のようなどんでん返し。誰もがビックリする予想外の嬉しい結末を期待してる。
この期に及んで自分が望むのはハッピーエンド。それは最後まで変わらないですぞ。
もうご覧になった方も多いかと思いますが、BD第1巻に付属している特典ゲームを友奈役の照井春佳さんが実況プレイしている公式動画。当初自分が今作に求めていたような要素が凝縮されていて嬉しいのと同時に困惑したわけですよ。何故こっちが特典なんだ!こっちをアニメ本編でやってくれよ!と思わず叫びたくなるような内容で堪らんかったい。
いや、今の路線も嫌いじゃないんですけどね。でもこのまま救いがなければあまりにもあんまりな終わり方になっちゃうからさ。あれだけ百合百合しいオーラ全開で友奈にアピールしていた東郷さんが今は…。来週テノヒラクルーってなるような大どんでん返しがあることに一縷の望みをかけることに変わりはない。この頃のような楽しい日常を取り戻せれば言うことないが果たして結末や如何に…。
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でも、大赦の勇者ではなく勇者部の一員として闘う夏凜ちゃんの勇姿、しかと心に焼きつけました!
あとは主人公が見せてくれるはず。同感ですv
自分も希望は捨てていません!
特典ゲームのような平和な日常を取り戻してくれると信じて、最終回を待つばかり…ですね(^^)