探偵歌劇 ミルキィホームズTD #03「カレーの国では遠すぎる」友達のために流した汗と涙は最高のスパイス。
これで茉莉音も仲間入り。




どんなカオスな展開であろうと収束させる。それがミルキィホームズと言わんばかりのカオス回。バリツ回とかと比較するとまだ控え目かもしれないけど、久しぶりにキチ要素に溢れながらもキレのある回だったのではないかと思う。そう、求めていたのはこのノリだ!よくよく思い返すと無印も第3話辺りからおかしな要素が溢れ始めた覚えがある。いよいよエンジンが掛かり始めた感じがします。
一見すると何の脈絡もない展開が続いていたようにも見える。突然のガノターラ国への渡航も茉莉音のカレーCMの仕事のためでもなく、エレメントが居ることが確認出来たから行くってわけでもなかった。パワースポットで何かに目覚めちゃった茉莉音が、有り難いお経を求めて行く。この辺から既にカオスの片鱗は窺えたわけです。
見知らぬ土地への旅路は、人の本性を暴くことも多い。思わぬトラブルに遭遇し同行者と喧嘩しちゃうなんて良くあること。見知らぬ土地でたった一人。他に頼れる友人も味方もいない。ダメダメなミルキィホームズの姿を見せることで、改めて茉莉音に自分がどん底まで堕ちたことを突き付ける。ミルキィホームズに対する茉莉音の不信感を煽り、仲違いを経て本当の意味で仲間になる流れを描くのに海外渡航は打ってつけの状況とも言える。
しかしどんなに辛い状況に堕ちてもダメならダメなりに頑張る人がいる。どん底の自分の為に身体を張って協力してくれる人もいる。諦めないこと、挫けないこと。仲間の汗と涙が混じったカレーでそれを悟る茉莉音の何と誇らしげな姿だろうか。そこに至るまでの過程がピリッと辛みの効いた味わい深いものであり、素晴らしいですね。無駄なものなど一つもない。全てを内包し一つの形を成してしまえるのがカレーなのだ。
聖獣である牛を食材にしようとして途中で消えたっきり最後まで戻ってこなかったネロの行方に関して、投げっぱなしで終わったことも、往年のミルキィホームズらしさを感じられて凄く良かった。ネロの安否がどうでも良いとか言うつもりはないけど、次回何事もなかったかのようにシレッと戻ってることが分かるもの。例え予告がなかったとしてもね。むしろフェザーズの二人の方があの後どうなったのか気になるくらいで(笑)
そんな感じで凄く満足してEDクレジットを何気なく見てたら脚本担当が雑破先生であることに気づいたわけです。そりゃキレもあればキチ要素溢れるカオスな回にもなりますわ。褒め言葉ですぜい。全てを内包するごった煮混ぜ混ぜのカレー回。流石でした。
どうでもいいことかもしれないけどガン○ムのパロネタがやたらと多かったのは、「ガノターラ国」が舞台になった回だったからなのでしょうか。あと、らき☆○たが8年近く前に放送されたなんて事実は信じないですよ?


やったぜ、今回も見事に
投獄ノルマ達成!およそアイドルらしい扱いをしてもらえていない茉莉音だけど、これでもミルキィホームズの面々に比べたらまだマシな扱いなんだと思うと救われる。前回も取調べ受けていたけど投獄された瞬間に茉莉音が真の意味でミルキィホームズの仲間になったと感じました。これで万が一欠員が出たとしても大丈夫だ!何も心配することはない。


染み付いた習性はそう簡単には拭い去れるものではない。トイズを取り戻し、名探偵としての地位と名声を取り戻したとしても戻らないものもある。床にこぼれてしまったカレーでも迷わず食す。初めてトイズを失い、食事面においても特別待遇をされなくなって不平不満を漏らしていた頃のことを思うと感慨深い。
一度は堕ちたからこそ分かる食べ物の有難み。立場的にはエリートに戻っても食べ物は粗末にしないミルキィホームズの面々。周囲から見たらアレな人にしか見えないかもしれないが、自分はそんなミルキィホームズのみんなが大好きだ。
にほんブログ村
- 関連記事
-