日刊アニログ

艦隊これくしょん -艦これ- #05「五航戦の子なんかと一緒にしないで！」

出会いもあれば別れもある。
新たな出会いがもたらす吹雪の変化。

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艦隊再編成に伴うメンバーの総入れ替え回。作戦の性質を鑑みて現状よりも効率良く成果を挙げられる編成があるのならば、それを行うことに異議もなし。限りある資材の使用は最小限に留め成果は最大限に。また効率の良い艦隊の編成と運用は、結果として味方の被害を最小限に抑えることにも繋がると思うので、メンバーの組み替えもやむを得ないことである。

アニメ作品という媒体のことを考えても、より多くの艦娘を登場させて見せ場を作ろうとした場合、これが一番考えられる手法でもある。主人公的な立ち位置として吹雪という艦娘を中心に据えているのもここで効いてくる。三水戦のメンバーとの交流をとことん突き詰める展開も有りだとは思うが、現実的にはこれが一番妥当な線だろう。

出会いと別れは人を強くするなんて言うけど環境の劇的な変化は吹雪の意識にも大きな変化をもたらした。睦月や夕立と仲良しこよしでいるだけでは決して見ることが叶わなかっただろう姿。その吹雪の成長と意識の変化が見て取れただけでも今回の編成再編をやった意義はあるだろうと感じる。

新設された第五遊撃部隊への配属。三水戦の艦娘以上の個性派が集うも個々の我の強さと自己主張の激しさから全く折り合いがつかない。最初から歓迎ムードで協力的。更にチームとしての連帯感や纏まりがあった三水戦の入隊時とはあらゆる面で異なっている。しかしそれ故に吹雪が鎮守府に着任してから積んできた経験で如何にして変わったのかをより分かりやすく感じ取れるようにもなっていた。

日常においても戦場においてもその姿は見て取れて、苦手とするタイプの強気な先輩に対して自分の意見をはっきりと主張し、戦場においては自らが先陣を切って指示を送る。成り行きの面があったにしても当初の吹雪ではどれも出来なかったことで、三水戦でやってきたことや如月轟沈を巡って睦月のために自分の思いに従い行動したこと。全てが吹雪の糧になっていて正統派の主人公をやっていると感じさせられる。

期せずして旗艦に抜擢されてしまった吹雪。これからも今までにない苦労は当然あるだろうけどそれも全ては糧となる。修羅場を潜り抜け一回りも二回りも大きくなった吹雪が、再び睦月や夕立と同じ艦隊の仲間として、戦場に立てる日が来ると良いなと思ったりした。一番良いのは深海棲艦との争いに決着が着いて平和が訪れることなんだろうけど簡単にそうはならんものね…。





別れと言っても鎮守府内で会う機会が全くないわけではない。しかしこれまでと比べてその機会は激減する上に、艦娘が背負う宿命がある以上、この別れが今生の別れとなる可能性だってある。そう思うと第三水雷戦隊の解散シーンはやっぱり寂しくもあるわけです。三水戦のメンバーに少しずつ愛着も湧いてきていたし。ようやく艦娘の名前が頭に入ったのに解散かよ！とか思ってないです。ええ、決して。

そうは言っても第五遊撃部隊に抜擢された艦娘の面々は個性派なのもあって覚えるのはさして難しくなさそうでもある。金剛、加賀は事前に名前とビジュアルは知っていたというのもあるし、北上大井の重巡コンビはこれまでの話で度々見せてくれたその百合百合しさから既に頭に入っている。となると残るは瑞鶴さんだけで個人的にドンピシャなビジュアルということもあって一発で覚えました。何だ、なにも問題ないじゃないか！

特に折り合いが悪かった加賀と瑞鶴の二人だけど、史実に詳しければこの二人の仲の悪さも納得出来たりするのかしら。ウサギの作り方を教授するところを少し見てみたかった。

何はともあれ吹雪がこれから色々と苦労を負うことになるのは目に見えているが、挫けることなく頑張って欲しいものです。三水戦のようにいつかは第五遊撃部隊のメンバーで円陣を組む。それくらい仲を深められると良いですなー。


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