日刊アニログ

冴えない彼女の育てかた #04「予算と納期と新展開」

何をするにもお金は掛かるし時間も掛かる。
何事も予定通りに進まないのが世の常だ。

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紆余曲折を経てようやく始動したゲーム制作ですが、実際に動き出してみて初めて浮上してくる諸問題はあるわけです。ゲームを作るという熱意で燃えている時は意識の外に置きがちなものだけど、実際にやるとなれば必ず付いて回る問題。身内だけで盛り上がるのであれば良いんだけど、イベントで対外的に売り出すとなれば避けては通れない問題。はい、予算と納期です。サブタイトルに全て集約されておる。

商業と同人で規模の差異こそあれど、モノづくりには何かとお金が掛かるし時間も掛かる。既に第一線で活躍し実績のある英梨々と詩羽の協力を無償で取り付けている分だけ、まだ恵まれているといえるかもしれないが、それとこれとはまた別問題。彼女達には彼女達の「本業」があるわけで、ゲーム作りに割けるリソースには限りがある。

今回は全体的に予算と納期を意識させる構成になっていたと思うけど、とりわけネックになりそうなのは納期の方。それは前半パートにおける作家としての詩羽とのインタビューと彼女の新作の進捗状況を通して示唆されていて、今後の展開を大きく左右するところなのかもしれないと思わされる。シナリオの遅れは原画担当の英梨々の作業にモロに波及することは、言うに及ばず。それを二人のいつもの喧嘩調のやり取りの中にサラッと織り込むのは上手いなと思った。

サークルメンバーの作業の遅れは連鎖的に次の問題を引き起こし修羅場へと発展していきそうなだけに…。いずれ訪れるのではないかと思われるその時が来るのが楽しみでもあり不安でもある。今更ながらに作るのがゲームということで、BGMを始めとした音楽担当は第0話の経緯からある程度推察が出来るけど、スクリプト打ちは誰が担当するのだろう。人気ブロガー＝スクリプトが打てるにはならないと思うけど、倫也ならそういうスキルを備えてても不思議ではないか。地味に気になるところ。

修羅場と言えば恋愛的な修羅場も僅かながら進行していてそちらも見逃せない。今回も詩羽、英梨々共に攻めるところはあるけど如何せん倫也が全く反応しない。倫也と詩羽の本編より前の出来事に関しても触れられたけど詳細は未だ不明のまま。英梨々と共にこの辺の過去の詳細が明かされるのはもう少し先になるのかもしれない。

一方で自ら攻めることはないのに結果的にまたしても倫也と二人きりの時間を取り付ける恵さんの何としたたかなことか。英梨々や詩羽と共にいると途端に存在感を失い、どこまで行ってもマイペース。従兄とはいえ倫也と別の男と過ごしているのに攻める英梨々や詩羽以上の進展を見せてしまう。

どこまで行っても加藤恵は本作における「メインヒロイン」なのだなぁと改めて感じさせられた次第です。
メインヒロインって恐ろしいね！


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