幸腹グラフィティ #08「ほくほく、はぷっ。」これぞまさにお弁当の金メダル!
オンリーワンの味も良いものだ。




前回の秋刀魚パーティで時には頼ることの大切さを知ったリョウでしたが、頼ると一口に言ってもどこまで頼ってしまっていいのか。その線引きは意外と難しいもので、度が過ぎればそれは依存になってしまうし、長い間ずっと一人でやってきたリョウとしては適度な頼り方を知らないとも言えるだろう。
そういう経緯があったので今回リョウにとっては苦手分野、逆にきりんにとっては得意分野の運動を軸に据え、必然的にリョウがきりんを頼る状況を持ってきたのは上手いなぁと思う。運動が苦手な人にとっては、体育祭の中でもお弁当タイムが割と救いの時間でもあり唯一の楽しみとしてる人だって居るだろうし。
その楽しみな時間に祖母との思い出を彷彿とさせる大事な人からの手作り弁当があって、その中でも鮮明に記憶に残っている珠玉の逸品が入っているとなればね。リョウの友人三人にとっては普通かそれよりも少し下の味付け。でもリョウにとっては思い出込みで他の誰にも真似出来ない至高の味となる。ナンバーワンよりもオンリーワンの味付け。心身共に染み渡る温かいきりんの手作り弁当でありました。またもや良い話~。
またきりんの側から見ると彼女の行動がリョウを自然と奮い立たせることに繋がっていて良い。苦手な料理に悪戦苦闘しつつも弁当作りに挑戦するきりんの姿勢は、夜通し彼女を見守っていたリョウを勇気づけてもいただろう。言葉はなくとも通じ合う二人の姿が見受けられて、リョウときりんが単なる友人の枠を超えて一つの「家族」になっていることも感じられる。
我が侭でも依存でも良い。頼り頼られてこその家族。他のどの関係性にも見られない特別な間柄がそこにはある。最後に上手く出来ずに落ち込むきりんを励ますリョウのシーンからは、そんな二人の特別性が感じられてグッと来てしまったい。きりんに対してもっと我が侭言っちゃうリョウの姿とか見たい。もっと気安く接していけるようになれたらこれ幸い。
何だかんだできちんと良いお話へと収束するのは毎度のことで視聴後の爽快感が堪りませぬ。今回はいつもの予備校を離れリョウの学校メインの話で、普段とは若干異なるリョウの姿も見られたし言うことないなー。
普通とは少しズレていて変わった部分もあるけれど、それもリョウの個性の一つ。運動だけが全てじゃない。人の魅力も得意分野も千差万別。なら何事においても全力で取り組む。それが出来たらきっと格好良い。苦手分野でもそれぞれ頑張ったリョウときりんは最高に輝いておりました。二人とも金メダル!
さつまいもにレモンはやったことないというか自分の中ではなかった組み合わせ。
でもレモンがあまり得意でないとか言えない。言えないよ…今回の話を見たら。

毎回地味に楽しみにしてるきりんと椎名さんのやり取り。もうこの二人もすっかり仲良しになって出会った直後のことが嘘のようだ。失敗作の詰め合わせ弁当ながら、胃の弱い椎名さんがダメージを負わない親切設計。料理の決め手はやはり作り手が食べる人のことを思う「心」にあると感じさせてくれる良いシーンでした。
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