冴えない彼女の育てかた #08「当て馬トラウマ回想モード」他人に踏み込んで欲しくない領域ってあるものだ。
それが大切な思い出に関わるものなら尚のこと。




英梨々が「リトラプ」に対して並々ならぬ思い入れを持っていることは、前回の彼女の様子からも見て取れたが、今回はリトラプを軸として倫也と英梨々の歪とも言える関係性の全貌がようやく見えてきた気がする。過去、そして現在においても二人の関係性を語る上で、外すことの出来ない重要な位置づけにある作品。それがリトラプなのですね。
学校等の人目があるところで倫也との接触を極力避け、自身のオタク的な素養を見せようとしない。それが現在の英梨々のスタンスであることは序盤の頃に描かれていたことで、これは今回の過去回想における彼女の姿とは真逆の姿勢でもある。むしろ倫也の方が受け手であり、この辺に二人が疎遠になり、また英梨々が絵描きとして同人活動を行ってきたかの理由があるのだろう。
経緯の詳細については次回以降で語られることなのだろうが、英梨々にとってリトラプは倫也と共に過ごした楽しかった頃の思い出が凝縮された作品であり、故に作品に対する思い入れも生半可なものではない。現在の倫也と唯一繋がりを感じられる作品といってもいいのかもしれない。それが他の者に浸食され「二人だけ」のものでなくなってしまったとしたら…。心中穏やかではいられないですよね。
幼馴染のパートナーキャラを選択する恵、思い入れの深いリトラプの同人誌で倫也の心を持っていく出海。いずれも英梨々の前で見せつけるかの如く、倫也がいて英梨々が見ている空間でやっているのが堪らない。本人たちが意図してなくても英梨々を揺さぶるには十分であり、サブタイに偽りなしの状況を作り出している。
特に自分と同じ同人誌の創作を行い、倫也と過去の接点がある出海に肩入れしているとも取れる倫也の行動は、英梨々にダメージを与えるのに充分すぎた。自分の作品を見ても見せない反応、唯一の繋がりすら断ち切られたかのような絶望感。最後の泣き顔に複雑で積もり積もった感情が凝縮されていると思うと堪らんのう。
長年に渡って蓄積されたであろう確執を解消するキッカケになり得るか。倫也のフォローにも期待しよう。今回一度も出番なかった詩羽先輩だって当番回ではお泊りしてたし、英梨々さんだって一つくらい良いことあるはずさ!予告での扱い含めて一度くらい良い思いしないと本当に報われないので次回頼むよ!



色々と言いつつそういう内容に興味を持っちゃうお年頃。ということで英梨々の同人誌をチラ見する恵さん可愛すぎた。徐々にではあるけど染まって来てる感じはするのです。奇人変人的なノリにもソツなく対応して慣れてきているし。腐って欲しくはないけどそっち方面にも興味を持ちそうなそうでなさそうな。深くは考えないことにしましょう。
そして倫也と英梨々が何やら良い雰囲気になりかけたところで手料理を持って参入する。
このヒロイン力ですよ。やはり「メインヒロイン」は加藤恵であることを痛感させられるのです。
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