アイドルマスター シンデレラガールズ #13「It's about time to become Cinderella girls!」数々の苦難を乗り越えて夢を現実のものへ!
早くもセカンドシーズンへの期待が高まります。




一つの目標に向けて結束し、後は大団円で締めるかと思いきや、そうは問屋が卸さない。本番が迫る中で次々と発生するトラブル。ここに来てまだ彼女達に試練を与えるのかとドキドキしつつ、その突発的な事態に対処する中で、これまでの話で残した各々の課題というか乗り越えるべき壁を越えさせキッチリ消化しきったのが本当に素晴らしかった。
途中まではこれ以上みんなを苛めないでーみたいな心境で見ていたんだけど、最後まで終わってみれば、むしろ試練を与えてくれて有難うという気持ちになっていた。個人的には何事もなく成功する流れでも良かったんだけど、それだけでは盛り上がりに欠けるのも事実。一度下げてから上げたことで話の深みが増し、感動は倍増したのではなかなと。
体調不良で離脱を余儀なくされた美波の離脱を皮切りに狂い始めた歯車。リーダーとしてメンバー全員に気を配っていた彼女の穴を埋めるべく、そこから全員一丸になって自分に出来ることを精一杯やろうとしていた姿が良かった。合宿で得たものを活かしアイドルフェスの成功に向け同じ方向を向いて頑張る。これが体現されていたように思えたところ。
誰かと一緒に何かをしてみたいと考えている様子を見せていた蘭子を急遽アーニャのパートナーとすることで、それを回収したのも素敵。初めての大舞台で自分の役目をこなすことに一杯一杯。全員が沈黙する中でたどたどしくも本当の自分の意見を主張する蘭子の何と健気だったことか。ここで初めて皆に通じる普通の話し方で自分の気持ちを伝えたところに蘭子の成長を感じた。
しかしラブライカの出番が無事に終わり勢いに乗るかと思った矢先に今度は天候トラブル。奇しくもニュージェネのデビューライブと似たような状況が作り出され、今度は卯月達が試されることになりましたが、主人公格にあたるニュージェネ関連の話の回収は、今回の中でも屈指の素晴らしさであったと思います。
あの失敗を彷彿とさせるまばらな観客。忘れることの出来ない嫌な思い出。でもあの時とは異なり観客の有無に関わらず、今の自分たちに出来ることを全力でやる。その姿勢は崩れない。払拭し乗り越えその場にいる一人一人のファンに届けようとするニュージェネレーションズのパフォーマンスは圧巻でした。あえてデビュー時と状況を重ねることで、三人の成長をより実感出来る作り。
そして一度は冷めかけた会場の空気をニュージェネが一変させ、後続のユニットに繋いで行くシーンがまた堪らなかった。交代する毎に合間に挟まれるハイタッチのカットが、アイドルフェスの成功という一つの目標に向けて皆が一つずつ確実にバトンを繋いでいることを感じさせてくれるし、メンバー同士の繋がりも感じさせてくれた。
最後に美波が合流し、シンデレラプロジェクト参加メンバー全員が初めて同じステージに上がったラストシーンはもう感無量。よくぞここまで来てくれたと。全員が必死に出来ることを行い繋いで実現した夢のステージ。全員でやり遂げた先に見た景色はこれまで見たことのない素晴らしい景色。全てが報われ本当の意味でアイドルになったことを実感した瞬間だったのではないかな。
そしてライブだけでなく、その後をしっかり描いてくれたのが好印象。ファンレターが届き自分たちを見てくれる人達が居ることを実感する。アイドルのみではアイドル足り得ず。応援してくれるファンの存在があって、初めてアイドルはアイドル足り得る。今回の最後でようやくシンデレラガールズは本当の意味でのアイドルとなり、その一歩を踏み出したのではないかなとね。
内容が濃く色々な要素が凝縮されていてとても全ては書ききれない。けど視聴後の満足度が半端ない。お腹一杯です。丁寧に丁寧に積み上げて最後まで崩さず描ききってくれた。前半を締めくくるのに相応しい素晴らしい回だったのではないかな。そのことにまずもって感謝したいのです。ひとまずここで区切りだけどこれで終わりではない。早く続きが見たい!それに尽きるのです。


本当に色々あった回でしたが、個人的に今回のベストシーンに挙げたいのが、ライブ終了後の未央とプロデューサーの会話シーン。ニュージェネにとっては失敗でしかなかったはずのデビューライブ。それでも楽しんでくれたファンが居て、今日この場に足を運んで応援してくれていた。
自分宛てのファンレターでそのことを知り、プロデューサーに「アイドル辞めなくて良かった」と感謝の意を伝える未央とかもう反則ですよ~。こんなの絶対ウルウルしてしまいますわ。あのデビューライブを誰よりも悔いていたのはきっと未央。それが救済というか報われる形になって本当に良かった。私も救済された。

アニマスの成功があったので、開始前は色々と難しい面もあるのかなと思っていた本作も終わってみれば本当に良い作品であったと言うしかないのです。いや、終わってないんですけどね。続くけどね。でもここまでだけでも見て良かったと思える作品。
デビューまでの流れや各メンバーの苦悩。異なる立場から生じた問題。一つ一つが非常に丁寧に描かれていて、全体として見ても良く練られている構成だったように感じました。各メンバーでデビュー時期に多少の差異はあれど、本当の意味でアイドルに「成った」のは全員が今回であったのだと。そしてそれが前半部分でやりたかったことなのではないかなと思った次第。
故に本番はここからなのです。シンデレラガールズはようやくスタートラインに立てたところなのです。飛躍を遂げるここからなのです!それだけに来週続きが見られないのが本当に残念だ!でもよりよいものが見られるのなら待つこともまた一興。今から夏が待ち遠しいです。
ともあれひとまずここで一区切り。製作スタッフの皆様、出演者の皆様。お疲れ様でした!
セカンドシーズン開始まで全力で待機したいと思いまする。
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