プリパラ #45「となりのクラスの悪魔なの」あろまとみかんの二人が現実世界でも遂に接触。
悪魔と天使がらぁら達の周りを徐々に浸食していく。




プリパラ内での派手で濃いキャラ設定そのままに、リアルの方でも悪魔と天使のキャラ設定が徹底されている、あろまとみかんの姿が見ていて楽しい。実はらぁら同様に小学部に通う生徒と言う事実が判明したことで、彼女達の内面と外見が本当の意味で一致し、これまで奇抜なキャラ設定と言動が先行していたあろまとみかんの等身大の姿が、ようやく見えてきた。
プリパラで活動する上で外見上の不一致はらぁら、常に先々の事態を想定し独自のキャラクター像を設定して徹底するところは、みれぃと重なる部分であるが、あろまとみかんは、らぁら達以上にそれらの要素を上手く駆使して、自分たちに有利になるように立ち回るところは、小学生らしからぬ強かさを感じさせてくれたところでもある。
特にあろまの抜け目なく準備万端で事に当たる一面は、プリパラ内で見せていた悪魔属性そのままで、リアルでこれだからこその悪魔設定なのだなと思わされる。みれぃとの絡ませ方がまた絶妙で、作中のお約束ネタ兼みれぃの代名詞的な校則を利用することで見事に出し抜き、みれぃをやり込めることで、リアルにおいても二人の悪魔と天使というキャラ属性を周囲に強く印象付けることになっていた。
またあろまによるみれぃのキャラ作りの否定も、あろまが如何に用意周到であるかを示す一助となっていた。今回は主にあろまがみれぃをやり込め、みれぃ以上に周到な下準備をした上で、更にキャラ付けを徹底していることを強調することで、作中キャラの視点から見て、新たに頭角を現し始めたアロマゲドンがソラミスマイルに取って代わる上位互換的な存在であることを描きたかったのかなと感じた。
パプリカ学園内でもプリパラ内でも悪魔と天使の話題で持ちきりになり、流行の兆しを見せ始めたのを見ても、あろまの目論みは成功したと言えるだろう。そういう意味で今回のみれぃは、見事に利用され踏み台にされてしまったと言えるのかもしれない。ネタ方面でも突き抜けていて面白い回でありました。恐るべきは悪魔の周到な罠!
今回はあろみかのリアルでの姿が描かれていたけど、主にあろまの方に比重が置かれていた話でもあったのかなと思う。しかしリアルでもあろま特有の言動の伝達をするみかんの姿は健在で、まだまだ二人の私生活に関する部分で気になる点は多い。次回はその辺に踏み込んでくれそうだ。
あろまとみかんの二人の出会い。これだけ独自性の強いあろまとみかんが何故一緒にいるようになったのか。そもそも昔は普通だったらしいあろまが、悪魔と天使のキャラ付けに拘るようになった原因は、と色々と興味は尽きない。暫くはアロマゲドン中心の話が続きそうで楽しみです。


みれぃのキャラ作りを甘いと一言で切り捨て、自分のキャラ作りが如何に徹底されているかを語るあろまの言い分にしても、彼女達がこれまで置かれていた境遇を考えると無理からぬことかなと思える。何といっても大神田校長による圧政、もといプリパラ禁止期間はプリパラに出入り出来なかったはずなので。
アロマゲドンの二人は、キャラ作りを練りに練って来たるべきデビューの日をずっと待ち望んでいただろう。下手をしたら中学部に上がるまでは、行けなかった可能性もあった。だからこそその時のために必要以上とも思える周到さとキャラの作り込みを先を見据えて行っていたんじゃないかなとね。
リアルでもプリパラでも一貫して作ったキャラを崩そうとしないのは、そういった面が少なからず影響しているのかもしれない。そこがみれぃと異なる部分でもあり、故に「安易」なキャラ付けのみれぃと、あろまの対照性が浮かび上がる部分でもあったと思うので。



条文が多すぎることで完全にネタと化していたパプリカ学園の校則を、まさかこんな形で利用してくるとは夢にも思っていなかった。作中ではあろまが上手く利用してアロマゲドンのキャライメージを喧伝するために用いていましたが、視聴者的な立場からしたら制作側が上手いことお約束のネタを利用したなと。そういう意味では作中キャラと同じような心境になっていると言えるのかもしれない。
あろまによる南風紀委員長へのカウンター。得意分野でやり込められたのはシオンとあれこれ争ったあのとき以来になるのか。しかし年下にやられたのがまたみれぃのアイデンティティを揺るがすものとして作用していたのも上手いですね。そういうネタを抜きにしても、らぁら達の授業風景が珍しく描かれていたところでもあり、楽しくも新鮮なシーンでありました。


今どきの子なのに電池式のラジカセを持ち歩いてるあろまが凄くお気に入り。こういう小物一つ取って見てもキャラ作りを徹底していることが印象付けられる。しかし電池式でともすれば雰囲気を壊しかねないアイテムを使用しているのが、小学生らしい部分でもあり、微笑ましさすら感じるのです。だから惹かれるのか。
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