ハロー!!きんいろモザイク #09「とっておきの一日」夏休みの過ごし方は人それぞれ!
変わる人もいれば変わらない人もいる。




夏の暑さが妄想を加速させ更なる暴走を引き起こすのか。多感な時期のひと夏の経験は人を大きく変えるなんてよく言われたりするけど、変わるものもあれば変わらないものもあり。きんモザにおける妄想要員はシノ・綾・穂乃花の三人が筆頭(クッシーちゃんも結構アレ)だと思うが、その三人の安定の妄想を多分に取り入れつつ、上手く夏休みの情景に落とし込んだ回だったのかなという印象。
ここ数年の夏休みの経緯と交流がある分だけ、綾が変な方向に気合を入れる気持ちも分からなくもないが、陽子は至っていつも通りで、その意識の差が二人の間の認識に齟齬を生んで面白おかしい方向に話が転がる。陽子絡みの綾の妄想は年中安定かもしれないが、今回はあややの暴走っぷりに拍車が掛かっていたので、その傾向がより顕著に表れていたと思う。
洋服交換の後に返還を渋ってアレコレやっている間に事後っぽい雰囲気になり、それを年下の空太と美月に目撃され逆に気を遣われる流れは、その筆頭であり秀逸でありました。凄い個人的な見解かもしれないけど、いわゆる「大人の階段登る」的なあれこれを想起させることで、高校生のひと夏の経験や思い出みたいなことをより強く印象付けられた部分でもありました。
後半パートはシノの夏休みデビューが起点になっていたけど、話の核はむしろ穂乃花の方にあったのではないかなと思った。綾に負けず劣らずの穂乃花の妄想は安定しつつも、アリスやカレンをどこか高貴な身分にある人と認識し、自分から積極的に関わろうとはしなかった穂乃花が、二人きりになった時に自分からカレンを遊びに誘おうとしたところが凄く印象に残る。
一緒に遊びに行くことは叶わなかったけど、その約束がカレンと穂乃花の関係に変化をもたらすひと夏の思い出。カレンの穂乃花へ対する接し方やスタンスが変わったわけではなく、変わったのは穂乃花の方。カレンと別れた後に赤信号で一度立ち止まり、信号が青になって駆け出していく穂乃花の姿は、意識が変わった穂乃花の新たな第一歩。きっと休み明けの新学期にはこれまでと少し変わった穂乃花が見られんじゃないかと予感させてくれる。
今回は綾と穂乃花という妄想コンビを軸に、夏休みの何気ない風景の中にある転換点や変化を丁寧に描いていたのかなと思ったわけです。綾や陽子のように変わらないこともあれば、穂乃花のように何かをキッカケに変わり始めることもある。いずれにしても綾と穂乃花にとっては、忘れられない「とっておきの一日」になったのではないかなと。
多感な年頃に過ごす夏休みという長いようで短い特別な時間。一生の中でも限られた貴重な瞬間。過ごし方は人それぞれなれど、無駄にすることなく全力で満喫して欲しいなぁと思わずにいられない!


凄い蛇足ですが、前回からの流れがあったので今回視聴している間、「水着は?海は?」という思いが常に頭をよぎっていたのです。しかし全くその気配がなく話が進行し、Cパートでようやく海来た!と思ったら着いた途端に終わったので絶望しかけたのです。
しかし予告で視聴者に救いと希望を与えてくれるところは流石です。作中時間では1年越し、現実時間ではもうちょい長い期間待ち続けた夏の海!夏は海に行かんとね!やっぱりきんモザは最高だぜ!
絶対内緒よ~、(陽子と)いつでも一緒にいたいの~♪OP冒頭のあややの歌い出し。全視聴者が知ってた!作中でも当人たち以外はほぼみんな知ってる!
今回は陽子と一線だって超えちゃった感があるシーンもあったし、夏休み中も基本的にはずっと一緒。
何かあややの願望に本編が全力で応えてくれたようにすら思えてきましたわ。
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