WORKING!!! #01「ワグナリア戦線異状なし」PVで公言していたように「ちっちゃくないよ!」が出てこない!?
良い意味で懐かしさを感じられた第3期の初回でありました。




奇人変人たちが集うワグナリアの皆さんが帰ってきた!ということで若干の懐かしさすら感じる人気作品の第三期シリーズ。間を空けての続編ということもあって、基本的にはキャラクターの特徴や作風を凝縮し、視聴者にこの作品はどういうものだったかを思い出してもらう構成だったと思うが、その中に今回のアニメ化に際して特に重要になるであろうポイントは、抑えられていたのかなと感じる。
正直ぽぷら視点でワグナリア店内の様子を見ているという冒頭のドタバタだけで、作品とキャラの特徴を思い出すのには十分すぎる役目を果たしていて、後の描写は物語の終盤に当たる第三期でシリーズ完結に向けて何を描きたいのか。その布石を打っていたようにも映りました。自分にしては珍しく原作を読んで最後まで知っているからこそ、そう感じてしまったのかもしれません。
一風変わった人物たちがファミレスで巻き起こすドタバタ劇が、今作の売りの一つで自分もそこを楽しみにしているのだけど、第三期で注目しているのは主にラブコメ要素の方なのです。特に第二期までにも繰り返し示唆されていた宗太とまひる、そして佐藤さんと八千代の行く末は、物語完結へ向けての最大の見せ場であると個人的には解釈している。山田一家のあれこれも結構大事かもしれないけど(笑)
宗太が大好きな小さい物、その象徴の一つである幼女との戯れは、彼の異常性を改めて浮き彫りにしていたように感じる。彼が幼女に構うことで、ぽぷらが嫉妬とは少し違う寂しさを訴え、宗太が答える。皮肉にもぽぷらが危惧したように、彼にとってのぽぷらは「小さい」から好きなのであって、そこに異性としてのあれこれは微塵もない。
あのやり取りによって、宗太の中で幼女とぽぷらは同じ位置づけに居る存在と意識付けられる。変態的な意味合いも当然あるけど、これが宗太の「異常性」であり、好みにドストライクなはずの先輩は、彼の中では恋愛対象とはなり得ないことを改めて感じさせられる。故に最後の桐生と共に現れたまひるに対しての宗太のイライラする様子が、より強烈に効果的に映る。
宗太が恋愛的な意味での「異性」を感じ、意識を向ける相手は、あくまで伊波まひるであるということを、再度視聴者に提示したい狙いがあったのかなーと感じたのです。幼女を再登場させて、ぽぷらを刺激することで、宗太のキャラクター像と、本作で最終的に何をやりたいのかを上手く表せていたのではないかなと。
もう一組の佐藤さんと八千代に至っては、より顕著であり、第二期まででも進展しそうで中々進展を見せない二人を、相馬さんが良い意味でも悪い意味でも引っ掻き回すことで、キャラ紹介を兼ねてるのと同時に、今後に向けての「含み」は持たせられていたんじゃないかな。
店長の意識の改革は、八千代を動かすことに必要不可欠な要素であると思うけど、相馬さんが動かない限りは、佐藤さんと八千代の関係に店長を巻き込んで進展させる方向に持っていくことは中々に難しい。そういう意味で相馬さんは、二人の進展に欠かせないキーパーソンの一人とも言える。面白くて楽しければ何でも良いという隠そうともしない彼の腹黒い一面も、自然に取り入れられていましたし。
今回は主に二組の関係の進展を示唆しつつ、既存キャラのおさらいや作品の雰囲気を思い出してもらう作りになっていたのかなと思った。もう一つの見所と思っているギャグ的な要素は、まだ控えめだったかもしれませんが、それは次回以降に期待ということで。今回もそうだったけど大体は山田か相馬さんが発端となって騒動に発展すると改めて感じた(笑)
そんな感じで個人的にはラブコメ的な要素に注目しつつ、これまでにもあった日常のドタバタ騒動を楽しめたら良いな。勿論音尾さん夫妻の再会や、ニアミスしつつも対面出来ない葵と桐生の山田コンビ等々。気になる要素は多いので、その辺りも注目していければと。何にしても難しいことは考えずにまったり視聴していければ良いかなと思います。
懐かしさと初回のワクワク感もあって思わず感想を書いちゃいましたが、先をある程度知っているだけに、毎回書けるかどうかは神のみぞ知る。不定期で気になった回はピックアップ出来れば良いかな。相変わらず要点を上手く纏められずに長くなってしまうのは仕様…ですね。悩ましいぞい。


奇人変人が集うワグナリアなだけに、普通であることが逆に「異常」な普通の松本さんにも出番あった!これも最早シリーズ恒例ですね。台詞なしでも存在感を発揮できるくらいには認知されているはず…。おそらく今後は本編内に映り込んでも最終回までは台詞ないと思うけど(笑)でも自分はそんな松本さんが大好きです。
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