わかば*ガール #05「お嬢様はずるい」うーさーのその日暮らし 夢幻編 #05「うーさー53、私アイドルになります」ミス・モノクローム -The Animation- 2 #05「SCOUT」



主要キャラの中で最も元気で快活な真魚に突如訪れた恋愛エピソード!?と年頃の女子高生らしくガールズトークで盛り上がるかと思いきや、直の物凄く偏ったアドバイスを筆頭に周りが当てにならないこともあって、思いっきり変な方向に脱線していくのが流石である。
笑顔だけで人を魅了するお嬢様キャラはずるいという真魚の主張も分からないでもない。確かに男視点で見ると上流階級のお嬢様に対する憧れみたいなものは存在する。現実ではほぼあり得ないような理想の女性像をお嬢様というキャラ属性に見ているとでも言えばいいのだろうか。この思考自体が直の次元を超えた考え方に直結している気もするけど(笑)
お嬢様キャラを学ぶべく若葉の行動を観察して学ぶ真魚でしたが、如何せん肝心の若葉が庶民的な女子高生(ギャル)像を理想としていることも有り、若葉を観察すること自体がピントのズレた行動になってしまっているのが何とも皮肉である。
しかし理想のお嬢様キャラである若葉が理想としているギャル像を、自然体で再現している自分こそが最強と一周回って思い至るオチが、実に真魚らしいと感じさせる。今回は最初から最後まで徹頭徹尾、真魚のキャラクター像を反映し話の流れとして組みこんだ、まごうことなき真魚回であったのではないかと思ったのです。ありのままの真魚が最高!



今回のうーさーは脚本担当がふでやすかずゆき氏ということもあり、氏がシリーズ構成を担当するミス・モノクロームとのコラボ要素の色が強すぎる!というかミス・モノクロームが番組を半分近く乗っ取っていたと言っても過言ではない。あっちの作品の補完的な意味合いが強いエピソードでもあったので。
これでうーさー本編に彼女が登場したのは何回目だろうか。もう準レギュラーと言っても何らおかしくはないくらいには、うーさー本編にお邪魔している。他作品のキャラが混ざっても違和感がない世界観でもありますが、今回は両方の作品を見ていないと、本編で何をやっているのかが本当に分からないと思うので、是非両方を見ることをお勧めしたい。
夢幻編のこれまでの話で描かれてきたように、相変わらず計画性がなく惰眠を貪るうーさーが埒もあかないことを考えているのはいつも通り。駄目な奴が分裂したところで仕事の能率が改善されるはずもなく、残業は続く。ここまでは良かったのに、何故かそこからウエスト・サイド物語風のミュージカルが始まり、ミス・モノクロームを召喚するところから暴走に歯止めがかからない。
モノクロームネタを挟みつつ本来の彼女のキャラ設定をしっかりと踏襲し、細かい言動に至るまで徹底されていた。共にアイドルデビューしたのに途中でうーさーを見限り、ソロ活動に転じたのもその一環。この辺の流れはミス・モノクロームを見ているからこそニヤニヤ出来る部分でもある。
ウサデミー賞を受賞し、お世話になった方々へ感謝を述べるシーンで、まさかのマネオマネージャーが登場するというサプライズもありつつ、何だかんだでうーさーに対して感謝の言葉があって良かった。唯一マナちゃんがその中に含まれていたのだけは納得できないよね。何といっても金を巻き上げて逃げただけなので(笑)
53人に分裂し寿命まで減ったせいなのか、天寿を全うし死んでいったうーさーに対する各メンバーの言いたい放題の罵詈雑言も最早恒例か。1期でも2期でも一度は死んでいる我らのうーさー様。地獄行きが確定してる前提の彼女達の会話通り、地獄へ送られたうーさー様の末路は必見。鬼灯様をして「こんな奴いらねえ!」って送り返されそうだ。
今回はいつも以上に前触れのない急展開に加え、キチ要素に溢れている回でもあったと思うので、とても文章だけで伝えきるのは無理っす。しかしうーさーとミス・モノクローム。両方の作品を見ている自分にとっては、色々と面白いコラボ回でありました。



自分で自分の着ぐるみを着用するミス・モノクロームと、ルンバなのに掃除機を担いで部屋を掃除して回るルーちゃんの摩訶不思議な光景の導入部から、トントン拍子で話が進み、矢継ぎ早に状況が変わっていく話のテンポの小気味よさが堪らない。モノクロームさんのここ最近の唐突なボケっぷりはキャラのイメージ定着を狙ってたのね(笑)
誰よりも前に出ることが、唯一最大の目標でもあるミス・モノクロームにとって、自分以外の者が脚光を浴びる展開は許せない。前回の会議でギターのピック案を否定したのも、やはり根幹にこの考えがあるからで、冗談を言ったり無茶苦茶なことをやったりしても、大元の部分で彼女は揺らぐことなく目標に向かって邁進していると言える…のかもしれない。
やよいがギター担当のあきこを呼びに行っていた間に、突如消え去りトロフィーを持って戻ってきたミス・モノクロームとマネオマネージャーの身に、何が起こり消えた先で何をやっていたのかに関しては、今回のうーさー本編を視聴すると良く分かる。話の本筋部分に至るまでコラボし、向こうの作品を乗っ取っていたので、うーさーを見ないと全容は分からない仕組みになっている。
全員が揃った後に結構乗り気でギターを演奏していたあきこが、スカウトの目に留まり、あっという間にモノクロームさんの立場を追い抜いて行く話の進展具合に結構ビックリ。結果的に立つ鳥跡を濁さず的な展開になっているのが凄い。モノクロームさんはうーさー世界の方でトップの座に上り詰めてましたけど(笑)
あきこが抜けた穴を万能ルーちゃんが埋める展開を、何故か疑問に思うこともなく受け入れてしまえる辺り、自分も今作の色に相当染まっているなと実感する。基本自分以外が目立つことを良しとしないミス・モノクロームが、ルーちゃんならソロパートも有りと認めるところに、苦楽を共にしてきた二人?の絆の強さを見て取れたような気もします。
とりあえず舞台照明やら演出等の裏方に関することは、ルーちゃんに一任しておけば問題なく乗り切れるであろうことは間違いない。コンビニバイトから一躍全米メジャーデビューを果たしたあきこが、終盤ミス・モノクロームのライブに駆けつけてくれる展開が有ったら良いなぁと漠然と思ったりしました。
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