アイドルマスター シンデレラガールズ #18「A little bit of courage shows your way.」アイドルだからこそどんな時でも笑顔で明るく前向きに!
弱さを自覚し受け入れた上で勇気を出した時に見えるものがきっとある。




杏を中心に上手く纏まっているキャンディ・アイランドから中核を担う杏が抜けて、智恵理とかな子だけになった場合、一体どうなってしまうのかという危惧は以前からあった。シンデレラプロジェクト全体で見ても主張するタイプではなく、引っ込み思案な二人に焦点を当て、前も向くことや視野を広げ周りを見ることの大切さを描けていた回だったかなと思う。
智恵理とかな子の二人共に自分の苦手分野は自覚していて、現状を打開するために何とかしようとした結果が、それぞれが行っていた「おまじない」である。しかし自分の内面に視線を向ける余り、視野が狭まり周りを見る余裕すらなくなり、時に逆効果となる。そんな自分を押し殺し、または無理に変えようとするやり方は本当に正しいのだろうかと。
その二人に助言を送り見守る立場にあったプロデューサーや杏、そしてきらりの立ち回りが本当に見事だと思います。二手に分かれて行動していたキャンディ・アイランドを見守り、微妙な心境の変化を見逃さず気を遣った発言を心がけていたプロデューサーですが、それも以前に周りを見る余裕を失い、手痛い失敗をした経験があるからこそだと思う。
きらりが改めてそれに気づかせてくれてからの流れが良い。無理に変えたり隠そうとするのではなく向き合って受け入れる。その先に見えるものを知っていたからこそ、智恵理とかな子を導くことが出来た。今回はそれぞれに今必要となる技能や心構えを養わせることの出来る仕事を割り振り、見守ったプロデューサーの手腕が光る回でもあったのではないかなと。
そんな二人とは逆に周りを見る余裕があり、仕事をきちんとこなしながら時に優しく時に厳しく二人を見守るスタンスでいた杏やきらりの悩みや葛藤もしっかり描いてくれたのが好印象。それぞれのユニットで皆を引っ張る最年長の二人だけど、そんな彼女達にも当然悩みはあり、普段は見せないようにしているだけで。
同い年でユニット内では最年長。だけど対照的な二人だけの時に通じ合うシーンが堪らない。杏だって年の割に小さいことを気にしてるし、逆にきらりだって女性の平均身長を大きく超える自身の身長を気にしてないと言えば嘘になる。その自覚はあるけど、その事実から目を背けず真正面から向き合い、互いに受け入れあう形で前を向けたことが何より嬉しい。
苦手や弱点を弱みを抱えた自分を自覚した上で、それらを含めて自分を好きになる。その自分を見て幸せになってくれるファンを見てハピハピになる。仕事で失敗してしまった智恵理とかな子、順調にこなしていた杏ときらりで対照的ではあるけど、アイドルとしての在り方という点において、共通したテーマの元に描かれていたのが素晴らしく、纏め方が綺麗で素直に感心しかありません。
痩せているかな子はかな子じゃないし、臆病じゃない智恵理もらしくない。短所ときらり本人は捉えていないかもしれないけど、それと上手く付き合っているきらりを上手く絡めた非常に良い回でした。
必ずしも無理に自分を変える必要はなく、苦手なことに戸惑う姿も見せ方一つ違えば個性となり得る。その意味で今回も美城常務の掲げる思想とシンデレラプロジェクトが掲げる思想。後半クールに入ってから描かれている両者が目指す場所の違いという作品のテーマにしっかりと沿った内容にもなっていたと思います。毎回本当に素晴らしい~。


キャンディ・アイランドが初めて仕事をやり遂げ、達成感を得た時に重要な役割を果たした『可愛い僕と野球どすえ』チームの三人が、またしても良い働きでキッカケを与えてくれたのが良かった。プロデューサーが言おうとしていたことを補足してくれていたと言いますか。本当に先輩と後輩アイドルの絡ませ方が上手いと毎回感心させられるのです。
さっちんだって昔はインタビューが苦手だったかもしれないが、自分が大好きなキャラを貫いて今いる場所まで辿り付いた。智恵理とかな子にだって出来ない道理はないのだ。今の自分を好きになって前も向いて二人にも歩みを進めて欲しいと改めて思ったのであります。今のままの二人が大好き。
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