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のんのんびより りぴーと 第11話「母親に甘えて子供っぽさ全開になるほたるんを見て和む」

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のんのんびより りぴーと #11「甘えんぼうになった」

大人っぽさも子供っぽさもどちらもその人の中にある一面。
どちらが出るかは誰を相手次第で如何様にも変化するもの。
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年上なのに子供っぽい小鞠や年下なのに大人っぽい蛍を筆頭に、年齢と中身が必ずしも一致しないキャラが多い本作において、改めて大人っぽさや子供っぽさって何だろうと考えさせられた回。若干哲学的な思想に迫る内容な気もするけど、実際はそんな難しいことではなくてですね。それは対人関係の中で流動的に形を変えるものなんじゃないかなと。

一定のコミュニティの中で駄目な子というか子供っぽい子がいると、相対的に周りはしっかりせざるを得ないし対応も変わる。役割的には小鞠がそこに割り振られているわけで、必然的に本来は子供の蛍が大人っぽく見えてしまう環境が既に構築されているが、では小鞠や実際に年下のれんげが居ないところで蛍はどうなのだろうかと。

その様子を描いたのが後半の一条家の自宅風景だったわけで。蛍にとっては日常の光景だけど視聴者目線で言えばイレギュラーな非日常の風景。周りには母親しかおらず、当然蛍の立ち居振る舞いは子供のそれへと変貌する。小鞠達への接し方が偽りとは言わないけど、おそらく自宅で母親に甘える蛍の方がより彼女の本質に近い姿と言える。

蛍に限らず相手によって態度を変えるってのは誰にでもあることで。れんちょんにしてもいつもの皆と一緒に居る時は時折大人びた言動を見せてもやっぱり年少ポジション。しかし自宅でぐーたらな姉たちを相手にするときは、より感情表現が豊かになりしっかり者な姿を見せる。駄菓子屋が相手の時はまた異なる。やっぱりその時々で誰を相手にしてるのかで変わるもの。

要はその時々の状況や相手次第で如何様にも変化するものだというお話。そこで我を通した振る舞いをするのか。逆に空気を読んで対応や接し方を柔軟に変化させられるのか。それが子供っぽいと言われる人と大人っぽいと評される人の差なのかもしれない。小鞠と蛍のやり取りや在り方はこれを象徴する関係になっていたのかなと思った。

多感なお年頃というにもまだ早いくらいの蛍たちですが、子供だからこそ子供と大人の境界で揺れ動き、色々と移ろいやすい時期でもある。小鞠のように背伸びして大人っぽく振る舞おうとする気持ちも分からなくはないのです。誰にだってそういう時期はある。だから流れに身を任せるのも有りなのかなと。それを繰り返して少しずつ大人になっていくものだ。

望むと望まざるとに関わらず、いつかは嫌でも大人にならなきゃいけない時が来る。だからこそ長い人生の中でも限られた子供でいられる時間を目一杯謳歌して欲しい。大人になって出来ることって割といつでも出来るけど、子供にのみ許されたことはそうはいかない。子供でいられることの特権。だから甘えられる時に甘えておくこともまた良しなのだ。

今回は年末年始のエピソードでしたが、色々な経験や対人関係を通して少しずつ子供から大人へと変わっていく。年賀状や餅つきと言った風物詩は変わらずとも、それを行う人間は毎年何らかの変化をしていく。年を越したれんちょん達はきっと去年より少しだけ大人になっているのだなと。

そんな年の節目と子供と大人の節目を重ね合わせた色々と考えさせられる回だったかなと。子供でいられることの尊さ。その時期が長い人生の中でも如何に貴重なものなのか。年を重ねて大人になった時に始めて痛感するのも世の常といいますか。世の中ままならないものだなぁと改めて(笑)子供の時はコマちゃん同様早く大人になりたかったけど今はね…。心底子供に戻りたい!


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何かと無理して背伸びしようとするコマちゃん先輩は安定の可愛さ。1期でも蛍・小鞠・このみの三人で会話していて小鞠だけ話に付いて行けずに置いていかれる話がありましたけど、今回も知ったかぶりしたり背伸びしようとして蛍に色々と気遣わせてしまうコマちゃん先輩は健在でした。

ファッション関係の話で完全に小学生の蛍よりも物を知らないことが露呈したコマちゃんが、ファッション誌を読んでいたのもその影響あってのことなのかなと。無理に背伸びをするしないは置いておくとして、知らないことを知るための努力を欠かさない姿勢は素晴らしい。こうやって少しずつ積み重ねていくことで本当の大人の女性に近づいていく…はず?

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