ミス・モノクローム -The Animation- 3 #08「PROJECT」ハッカドール THE・あにめ~しょん #08「なんかメインヒロインっぽい」影鰐 #08「擬態」



異世界でもアイドルとしてもっともっと前に出る!白猫プロジェクトからキャトラさんが出張してきて、さながらほっちゃん劇場の様相を呈していましたが、今更細かいところに突っ込むのも無粋であろうコラボ回。成り行きで異世界に行く流れ、そこで開催されたアイドルコンテストに出場していたキャラメルメンバーのそっくりさん、まさかのルーちゃんの優勝等々。
一つ一つの要素に凄い突っ込みを入れたくなっちゃうんだけど、それをやったらもう負けなのよと言わんばかりのネタの詰め込み具合にはもう脱帽するしかない。そもそも前回までの流れを汲まずに相も変わらずコンビニ活動に従事しているところからして、ミス・モノクロームってそういう作品なんだ。今作を楽しむということは流れに身を任せることなのだと納得しておこう!
ただ突っ込みをしたくとも、完璧なマネキンの物真似で大衆の心を掴んだかと思ったらまさかのルーちゃん優勝、散々会話をしておいて最後にキャトラが喋ることに言及する様。そして安定の夢オチかと思いきや実は…等々。こちらが何か言わんとする絶妙なタイミングで的を外された感覚に襲われた回だったような気もします。終始のらりくらりと躱された感が半端ない。



所々にラピュタ要素が見受けられるけど女の子は空から降ってこない!いや、ハッカドールの皆さんが何もない空中から現れるので空から降って来てると言えば降って来てると言えるのか。例え言葉は通じなくてもハッカドールの皆さんがやるべきことは変わらず、どんな相手でも自分たちのペースに巻き込んでしまっていけるところは毎度のことながら凄い。
NASA的な組織から逃走劇を繰り広げていたキララ王女は本当にメインヒロインらしい立場のキャラでしたが、言葉が通じず最初は上手く意思疎通が図れずにハッカドール三人の的外れな行動に呆れることもあった彼女が、若干の諦めと共に次第に思考と態度を軟化させていくのが良い。ハッカドールの強烈な個性と魅力に感化されることでキララがヒロイン足り得ている。
主人公が居るからヒロインはヒロインとして輝くし、ヒロインが居るから主人公は主人公として輝ける。特に1号ちゃん2号ちゃん3号ちゃんは主人公兼ヒロインが本来のポジションだとは思うんだけど、よりメインヒロインっぽいキララ王女が出てきたおかげで役割分担がなされていたのでこれはこれで良いんじゃないかなと。
今回も別行動を取って敵対していた4号ちゃんだったり実は人間形態ではなくハムスター的な何かだったキララ王女だったりネタ的な面白さも仕込みつつ。主に1号ちゃんとの間に種族を超えた友情が育まれて良かった良かった。しかしラーメン屋のキララ王女のアレって下手しなくても共食いになるんじゃ…。うむ、深くは考えないでおこう(笑)



各話毎に番場先生を通して間接的な繋がりこそあれ、物語としては一つ一つで完結し独立していたこれまでと一転。前回から地続きの今回の話でしたが前回の感想で救いがあって良かったとか書いたらこれだよ!もう一切の容赦ないよ!遂に当事者としてのっけから大ピンチの状況に置かれた番場先生のことが霞むレベルで救いのない話に絶望する。当の番場先生はちゃっかり生き残っている訳だが。
前回登場した奇獣が地震の規模から実は全体の一部なのではないかと言う番場先生の元カノ、サオリさんの読み通りトンネルに擬態していた奇獣の体内に入ったのが運の尽き…。番場先生とサオリさんだけではなく、過去最高レベルで一般人の犠牲者が続出した上に、その殺される瞬間を省かず描くものだから尚更容赦ないと言うか救いがないと言うか。
最初は別の車の中にいた女性が人間に擬態していて助けようとした番場先生が大ピンチかと思ったけど、そっちの方とはね…。番場先生が感じた甘い匂いが幻覚作用を引き起こし、おそらくその人にとって大事な人と錯覚させる。彼だけでなく他の皆さんも同じような手口で犠牲になったと思うと余計に辛い。おそらく番場先生が目覚めた時点で本物のサオリさんは既に…。
番場先生にとって大切な人だけは助けられたかと思いきや、事の真相の種明かしに使うという最後の最後まで一切の救いがなかったエピソード。謎の製薬会社の爆撃や一般人に甚大な被害が出たこと等々。奇獣の出現が人間社会の中核部分に食い込み、いよいよ隠しきることも難しくなってきてる気がするけどこの後どうなっていくのか。終着点が見えない分だけ今は怖さの方がある。
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