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アイカツ! 第163話「作り手の熱い思いが込められた玩具が子供たちに夢と思い出を与える物となる!」

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アイカツ! -アイドルカツドウ!- #163「ハピネスパーティー♪」

玩具を介して子供たちへと受け継がれていく夢と思い出。
子供たちに素敵な思い出を与える大人の本気の情熱。
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大手玩具メーカーのダンダイが新たに起ち上げた女の子向けの玩具ブランド『ハピネストイズ』のCM出演・新商品開発企画のオファーを受けることになったあかり達のお話。玩具を受け取る側である少女たちの姿を描きつつ、企画担当者の中屋さんや天羽先生を通して商品の作り手側が、物作りにかける情熱や商品に込める思いを描いてもいて、子供と大人の両方の目線に立った話の構成が素敵でした。

特別な時にプレゼントされる玩具。特別な時に催されるホームパーティ。その人にとっての特別に関わるから時間が経っても楽しい思い出として心の中に残り続ける。玩具やイベントは楽しかった時の思い出を想起するための象徴的な物として機能している。同時にそれらを通して作り手やイベントの立案者側の思いを、受け取り側に伝える役割を果たしてもいるのかなと。

どちらの場合も根底にあるのは楽しんで貰いたい、笑顔になって欲しいという作り手側の受け取り側へ向けた切実な思い。だから子供心に強く焼き付き大切な楽しい思い出として残る。玩具を介することで当時の思いを引き出せるし、ののリサのように誕生日が来るたびの恒例のやり取りとして、玩具に纏わるだけではない二人ならではの思い出として、二人の中に今も息づいている。

CMコンセプトとしてあかり達が提案したホームパーティにしても同じことで。珠璃やまどか、ののリサに共通しているのはイベントを通しての楽しい思い出。子供時代の思い出を想起するための物事として機能している。それらを身を持って体験してきたあかり達が手掛けたアイカツドールとCMコンセプト故に、華やかさの中にしっかりとした温かさを内包していて良いなと感じさせてくれる。

物に込められた思いと夢が作り手側と受け取り側を繋ぎ、時間を超えて人と人を繋いでいく。特にエンジェリーベアーを受け取ったあかりは、天羽先生といちごが込めた思いを引き継ぎ、次世代の少女達へ玩具を介し、その思いを繋いでいく役目を担っていて感慨深い。スキップスではパートナーでもあり、天羽先生の孫でもあるまどかを伴っているから余計にクルものがある。

32話でエンジェリーシュガーのCMに出演したいちごに天羽先生が語った思い。最初は自分の子供のために作ったエンジェリーベアー。それが親戚や友人に広がり、そして世界中で人気となった今でも一つ一つ願いを込めて手縫いで手作りしている。そこには受け取った人に笑顔になって欲しいという天羽先生の確固たる思いが込められており、その思いが多くの人に影響を与えている。

ダブルブッキングで悩んでいたいちごに笑顔を与え、そのCMを見てエンジェリーベアーをプレゼントされたあかりに笑顔を与える。それが巡り巡って天羽先生の元に還ってくることで、まどかの中にある祖母との大切な思い出、子供心に祖母に抱いていた憧れが確かなものであったと改めて認識させることにも繋がっていて本当に見事だと思います。

エンジェリーベアーに込められた様々な思いを知った上で、強い決意と思いを示した中屋さんの提案だから天羽先生も快諾してくれたのだと思います。自分の情熱や思いを妥協することなく込める。それはあかりドールの出来に最後までこだわった瀬名にも言えることで、今回はそんな大人たちの「情熱」や「思い」の方にこそ重きが置かれていたエピソードだったのかもしれませんね。

そんな色々な人の思いの積み重ね、情熱が込められたアイカツドールのCMの流れのままライブに突入し、最後に次世代の少女たちの思い出の「象徴」になって欲しい玩具、アイカツドールのカットで締めるところまで完璧だったと思います。

今回は放送前に公式から告知されてましたが32話の内容と密接に絡み合っている回である。いちごからあかりへの思いの継承や積み重ね、天羽先生との関係性やエンジェリーベアーとの繋がりも更に感じられると思うので、もし未視聴の方が居たら32話を是非とも見て欲しいなと。幼少期あかりがCMを見ていたタイミング等、今見直すと印象が変わるところもあってお得なのです。


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今回はライブシーンはなしで完成版CMを流して終わるかと思っていたら、そのCMをPVのようにしてしまう演出が粋な計らい。アイカツシステムを使ったCGではなく、あくまで普段通りの姿であることで、あかり達が企画提案し作り上げたCMをそのまま見ているような感覚に浸れてグッドでした。あかり世代の主要キャラが一堂に会してるのも何気に貴重になってきましたし。

エキストラ幼女たちもしっかりと加わり、遊び心満載なところも如何にも子供の玩具向けCMらしい仕掛けだなと思いました。新曲『シアワセ方程式』は今年のクリスマス回で投入されるかなーと漠然と思っていたので、ここで投入は意外といえば意外。清涼感ある高音のメロディラインと合間に入る電子音。ウィンターソングと玩具のCMソングの両面を兼ね備えていて、個人的には凄い好きな曲なのです。


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まどかのストレート発言に突っ込みを入れる凛、まどかの弄りに照れる凛等々。ここにきて一年生コンビのまどかと凛の関係性を確固たるものにしようとする描写が散見されて凄い嬉しかったりする。凛ドールを弄ってる時のまどかちゃんの手つきと表情が素晴らしすぎてもう…。前回の感想でもっとまど凛見たいとか書いたらこれだもん。アイカツ最高だぜ!


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そんなサラッと毒を吐いて弄る側としてのキャラの側面を見せる一方で、天羽先生が絡んだ時のまどかは見た目通りの優しいお婆ちゃんっ子になってこれもまた堪らんのです。憧れで自慢の祖母について語る時のまどちゃんの生き生きとした表情と言ったらもう。

お婆ちゃんとの大切な思い出を思い出した時のまどかの満たされた表情は堪らんです。凛と相対している時とはまた違った魅力を見せてくれる。故にまどかというキャラの深さを改めて思い知らされた次第なのです。


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あかりドールの出来にこだわるセナツバと、彼が真剣に見ていたことを聞いた時のあかりの満面の笑みと言ったらもう。今回同じことばっかり言ってる気もしますが、色々と満たされる要素が多すぎなのです。こんなの普段から瀬名あか瀬名あか言ってる自分が反応しない訳ないじゃないですかー。あかりの関わることなら徹夜作業も辞さないその姿勢、格好良いのです。

真面目なことを言えば160話の感想でも触れたように、デザイナーとしての彼の情熱と矜持がそうさせるのだろう。ドールのものとは言えドリーミークラウンのドレスが関わる以上、自らの仕事に手は抜かないし妥協もしない。あかりはそんな彼の姿勢に全幅の信頼を寄せているからこそのあの反応なのだ。そしてそんな二人の姿勢は今回の天羽先生や中屋さんに通じるものがある。

だから今回に関しては160話でつばきが話していたからネタ的な意味で入れたというだけではなく、作り手側として自らの商品に込める思いという話のテーマに基づいたものでもあったと思います。しかしそうはいっても今回もあかりの居るところに、何故か自然と絶妙なタイミングで現れる我らの瀬名翼さんなのでした。ごちそうさまでした!

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[2015/12/12 20:20] のらりんすけっち
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