魔法少女なんてもういいですから。 #08「魔法少女の…仲間……」出会った瞬間に感じる不思議なシンパシー。
新しい仲間、新しいお友達!


事情を知っている協力者ではなく、ゆずかと同じ立場に居る新たな魔法少女、真冬と彼女のパートナーポチ君の登場回。新しく出会った魔法少女と争ったり険悪になったりせずに、すぐさま仲良しになれてしまうところは、実に本作らしい部分だと思うけど、同時に魔法少女同士が互いの存在を認識したキッカケと出会い方に本作の特徴が強く出ていたのではないかと感じました。
ゆずかにしても真冬にしても二人とも魔法の行使どころか変身すらしていないのです。面識のない相手と街中で偶然すれ違い、ともすれば互いに気づかないまま終わりそうなところで双方が気付けたのはパートナーであるマスコットが随伴していたからである。互いの魔力を感じたとか偶然魔法を使っているのを見かけたとかそういう理由ではない。
面白いのはこのマスコットの存在によって魔法に関わる者か否かを判別している点。だいやを伴った前半のデート部分で、実は同じようにミトンの存在を認識し、プリクラ撮影時に招き入れているだいやが居る。しかしゆずかはポーッとしてるし、ちやはゆずかに見惚れてしまっていて、二人共に「ミトンに気付いているだいや」に気付けないままでいる。
真冬とのすれ違い時にも真っ先に気付いたのは、真冬とちやの二人であり、ゆずかはワンテンポ遅れている。つまり今回は全編に渡ってマスコットを伴っているか否か、相手がそれを認識していることに気付けるか否かが大きなキーになっていたわけです。
何が言いたいかというと魔法の素質を持つ者は意外と身近に、それも複数人居るけれども、それらは些細なことで見落としてしまうくらい日常の中に溶け込んでいる。本作における魔法はやはり何気ない日常に程よい刺激を与える程度の物という当初感じた認識を改めて意識させられたということなのです。変身もせず魔法も一切使わない新たな魔法少女の登場回。斬新で新しい!
それにしても頑なにミトンは親友でも友達でもないと主張しているのに、出会ったばかりの真冬は割とすぐに新しいお友達と認める安定の黒ゆずかさんは、今回も健在なのでした。ちやからの扱いと言いミトン本当に肩身の狭い境遇に置かれている。それだけにミトンを抱っこしてプリクラに混ぜてあげるだいやちゃんのさり気ない優しが光る回でもありました。
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