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この素晴らしい世界に祝福を! 第10話「ここはちっとも思い通りにいってくれない。そんなろくでもない世界だった」

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この素晴らしい世界に祝福を! #10「この理不尽な要塞に終焔を!」

長かったチュートリアルもこれにて終了!?
カズマさんたちの冒険はこれからだ!!
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本編の中でも折に触れて存在だけは仄めかされていた機動要塞デストロイヤーが、遂にアクシズの街を襲撃!一応アニメ本編の最後ではあるんだけど、変に緊張感バリバリの雰囲気にするのではなく、気合を入れて魅せるところは魅せるけど、逆に抜くべきところはしっかりと抜く。キャラ同士の掛け合いも普段のノリを損なうことがなく、実にこのすばらしい魅力に溢れていた回だったと思います。

そもそもクエスト参加の理由からして俗っぽいというか各々の欲望丸出しなのが面白い。カズマは苦労して手に入れた屋敷を失いたくない一心からだし、我先に逃げ出そうとするアクアは終いには街が滅びれば借金帳消しなんて考え始めるし、頭のおかしい子扱いされるめぐみんは言うに及ばず。唯一貴族の娘らしい使命感で動いていたダクネスも、結局は己の性癖、もとい欲望に突き動かされる。

そしてそれは何もカズマさん御一行に限った話ではない。一見まともな使命感に駆られて動いてるように見えるダクネスに触発されて、デストロイヤーに立ち向かった他の冒険者(主に男性)にしても、街を守る純粋な使命感というよりも、お世話になったサキュバスの店がなくなると困る、恩返ししたいという非常に俗っぽい理由で団結することで、カズマ一行と違和感なく溶け込み一体となっている。

また敵対した強大な力を有するデストロイヤーにしても、どんな大層な理由で作られ、どんな経緯で暴走に至ったかと思えばこっちはこっちで俗っぽさ全開なのである。低予算で何とかしろと無茶振りしてきた上司に反抗心たっぷりで嫌々作った挙句に暴走して手に負えなくなり最後は責任放棄。異世界の魔法技術の粋を集めた代物のはずなのに、それらはこれでもかというくらい元居た日本と変わらない現実的なあれこれを突き付けてくる。

言ってみれば双方共にしょーもない行動理念に基づいて動いている。いや、トラブルの発端たるデストロイヤーの製作秘話からしてアレなので、対処する側もアレになってしまうというか。それでバランスが取れてしまう。冒険者なのにおよそ冒険者らしくない思想、異世界なのに元の世界以上に過酷な現実的トラブルとの遭遇。自分が本作に感じていた魅力。これらの要素が詰まっているから最後まで面白ったのだと思います。

戦闘面でも割と本気で力を出すアクアや、めぐみんとウィズの爆裂魔法の相乗等々、見所は満載で実際この部分に関しては凄い気合が入っていたと思います。それでも倒しきれないことでデストロイヤーの凄さも自然と際立つし緊張感も増すところなんだけど、如何せん上述した暴走過程の判明やカズマのドレインタッチに関わるやり取りで自然と緩んでしまう。

ドレインタッチが危機を脱する決め手となり、カズマに主人公らしい見せ場を与えてくれたことは嬉しい。しかし一方で、決して格好良いままでは終わらせてくれない世界の残酷さ。個人的にはアクアから過剰供給されためぐみんの爆裂魔法で街を丸ごと吹き飛ばすオチに行くかと思ったけど、よりカズマさんの責任を問えるオチへと収束させる。ある意味彼は世界に愛されているというわけだ。

脅威の古代兵器から街を救った英雄が一転、大領主の屋敷を吹き飛ばした犯罪者!世界はどこまでも残酷で過酷な現実をカズマさんに突き付ける。異世界への転生も慎重にねと身体を張って伝えてくれたカズマさんのメッセージを我々は忘れてはならない。しかし辛いことも苦しいことも楽しいことも生ある者の特権なのです。生きているから残念さも素晴らしさも感じられる。

そんな生ある者達(アンデッド系もいるけど)が日々を過ごす、この素晴らしい世界に祝福を!何はともあれカズマ曰く、ろくでもない仲間たちと繰り広げた数々の珍騒動もこれにてひとまず幕引き。ありがとうカズマさん、ありがとうこのすば!この楽しくも騒がしい時間を与えてくれたカズマさん御一行に再び巡り合える日を今から楽しみに待ちたいとしたところで本編の感想を終えたいと思いまする。


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個人的にギャグテイストの強い作品が好みというのもあるのですが、それだけに事前の期待値も結構高かった本作。いざ始まってみるとその期待値以上に面白い出来で、開始時期は後発組なれども今期の深夜枠作品の中では自然と一番続きが気になるというか早く続きが見たい作品になっていました。

異世界に来たけどあんまり冒険しない。ファンタジーな要素が下地にあるのに、立ちはだかるのは妙に現実的な問題ばかり。という世界観と個性強すぎるキャラクターがツボに嵌ったなぁと思います。カズマが良い人だったらヒロインズに振り回される可哀想な人で終わるんですけど、彼は彼でクズっぽい面もあって類は友を呼ぶというか呉越同舟というか。この主人公にしてこのヒロインズ有り。

今期のアニメの中でも最も後発組だった「このすば」が、どの作品よりも早く続編決定の報せを届けてくれたという嬉しい事実。ありがとうこのすば!さよならはまだ言わない、言わせない!早々に決定したアニメ第2期。彼らと再び巡り合えるその時を楽しみに待っているぞい!


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めぐみんとウィズによる最強の合体爆裂魔法。そうか、これが本当の魔法つかいプリキュ(ry。我ながら最終回の記事構成のオチがこんなんでいいのかと思わないわけではない余談でしたが、言わずにはいられなかった(笑)一日一回、爆裂魔法を撃たずにはいられないめぐみんの衝動欲求に通じるものが…あるわけない。

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