魔法つかいプリキュア! #08「魔法のほうきでGO!ペガサス親子を救え!」自分を信じ相手を信じることで形成されていく信頼。
出来るって信じてたら何でも出来る!



冒頭シーンで補習の趣旨とコツをアイザック先生が語っていたわけですが、今回のテーマは「信頼」や「積極性」にあったかと思います。これまでの回でも描かれていた要素ではありますが、特に今回繰り返し強調されていたのは「信頼」という要素。しかし一口に信頼と言っても、それはどういった感情に起因して生じるものなのか。どうやって形成されていくものだろうか。
何事にも怯まず踏み出していくみらいの熱意と積極性は、彼女の本来の資質に依るところもあると思いますが、その原動力は未知の人や物事に対する純粋な興味。知りたいという欲求。相手を知ろうとするから自分も知ってもらおうと曝け出し、その包み隠さない姿勢が相手の内側に自然と入り込む。だからリコはみらいを信頼に足る人物と思うようになり、徐々に受け入れていったわけだ。
どちらかと言えば消極的、みらいとは対照的に何事にも躊躇していたリコは、彼女に受け入れられることによって安心感で満たされ、そして徐々に感化されていった。みらいが持っていた熱意や積極性が伝播し、人や物事に対する興味を今まで以上に抱けるようになる。ナシマホウ界出身のみらいを知りたいと思うようになる。人の話に耳を傾けられるようになることで、リズの言葉を素直に受け取れるようにもなった。
つまり他者への思いやり、他者へ思いを向けることが肝要なのではないかと思うわけです。みらいやリコがほうきで上手く飛べたのは、自分以外の誰かを助けようと思ったとき。ペガサスの親子にしてもお互いを助けようと動いていた点で共通している。相手が何を考え、何をどう成し遂げたいのか。常に他者への思いを馳せて考えている彼女達だからこそ出来ること。
その積み重ねの上に信頼関係は成り立つのだと思います。愛情や友情をもって人と接する姿勢が彼女達を駆り立て、自然とそうさせていく。相手に目を向けて、気持ちを汲み取ろうとするから心を許せる。課題の撮影よりもペガサスの子供の傷を癒すことを優先したみらリコの行動。最終的にペガサスの親子とあそこまで仲よくなれたのも、そんな彼女達だからではないかと思いました。


仲間や友人といった自分の外に居る存在。しかしその近しい存在を信頼に足る者か否か判断するのは、やはりその人の価値基準で内側にある。つまり相手を信じる=自分を信じると言ってもいいかもしれない。今回も誰よりも先に飛び出し積極的な行動をしていたみらいを見た際のエミリーの反応もそれを示したものだったのかなと。アイザック先生の助言も、それを指してのことだったのかもと思えた。
みらいの積極的な姿勢や熱意のある行動。それを見て刺激を受けることでエミリーの中にあった躊躇や消極性が取り除かれ、熱意や積極性が呼び覚まされる。他者に目を向け思いを向けることで繋がれていく関係。その結びつき。そんな「信頼」について色々と考えさせれた回でした。
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